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天皇はなぜ万世一系なのか 文春新書
803円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2010/11/20 |
JAN | 9784166607815 |
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天皇はなぜ万世一系なのか
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天皇はなぜ万世一系なのか
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商品レビュー
3.2
7件のお客様レビュー
6章立てだが、前書きに曰く「買ってみたけれど、どうも中身が面倒くさそうだ。そうお感じになった方は、六章からお読みいただくのをお奨めします。なに、一~五章は、私の歴史研究者としての存在証明のようなものですから、読んで損することはないとおもいますけど、読まなきゃダメ、というシロモノで...
6章立てだが、前書きに曰く「買ってみたけれど、どうも中身が面倒くさそうだ。そうお感じになった方は、六章からお読みいただくのをお奨めします。なに、一~五章は、私の歴史研究者としての存在証明のようなものですから、読んで損することはないとおもいますけど、読まなきゃダメ、というシロモノではありません。」 5章までは日本における世襲制度について書かれていてタイトルである天皇がなぜ万世一系なのかとはほとんど関係がない。第6章冒頭に1~5章の要約が書かれる。曰く「日本の支配者層、貴族や武士についてみるならば、世襲は圧倒的に強力な理念であった、結局はそれに尽きる。」 室町までに朝廷は弱体化しており、幕府の援助なしには延命できぬほど実権力が衰えている。しかし、天皇の否定は、世襲を否定することとなり幕府を支えている原理・原則を、将軍自らが突き崩すことになる。 下剋上の時代になっても戦国大名もその重臣たちも、伝統的な勢力から生まれ、世襲の力はまだまだ強力で、伝統・世襲を基礎として、そのうえで能力の有無が問われたのが戦国時代である。 世襲が権力の源泉であるため、武士の世の中でも天皇家は存在できたのである。 終章 明治維新で世襲は否定され、才能の重視が実現する。しかし、日本社会は長い間世襲で動いており、官僚組織は才能を拠り所とするが、そのありようはすぐには民衆の理解は得られない。そこで明治政府は天皇を前面に押し立てた。しかし、君主とそれを支える官僚組織という構図は世界の至る所にある。そこで、国学の主張を取り入れ、天照大神から連綿とつながる比類のない天皇家。その「万世一系」の天皇家を戴く、他国に例のない日本が強調されることになった。 本の内容はなかなか傾聴するところがあるが、この結論は今ひとつ当たり前すぎて面白くない。その後の記述は著者の意見にしか過ぎない。 他の方も書いており、恐らく著者もそう思っているだろうが、本のタイトルと内容には大きな乖離がありそうである。
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内容はともかく、本の内容とタイトルが合っていないような。『天皇家の能力』とか『天皇家はなぜ世襲されるのか』といったタイトルのほうが適切な気がする。まあ、そういった内容。1~5章は、歴史に興味があって普段から日本史に接しているとかいうことがないと、退屈かもしれん。
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面白かったです。世襲と才能の対比、血か家かという選択、そして科挙を導入できなかった日本社会の悲劇?。中世史、古代史ものを理解するにはかなり広範な知識を必要とするのですが、この程度の新書のページでまとめてくれるのはありがたく、記述もかなり分かりやすいと思います。それに、何よりも著者...
面白かったです。世襲と才能の対比、血か家かという選択、そして科挙を導入できなかった日本社会の悲劇?。中世史、古代史ものを理解するにはかなり広範な知識を必要とするのですが、この程度の新書のページでまとめてくれるのはありがたく、記述もかなり分かりやすいと思います。それに、何よりも著者のくだけた表現も親しめます。
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