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繁栄(上) 明日を切り拓くための人類10万年史
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繁栄(上) 明日を切り拓くための人類10万年史

マットリドレー【著】, 大田直子, 鍛原多惠子, 柴田裕之【訳】

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繁栄(上) 明日を切り拓くための人類10万年史

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2010/10/25
JAN 9784152091642

繁栄(上)

¥1,980

商品レビュー

3.8

46件のお客様レビュー

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2024/09/14

ものすごい端折ると、TPP 賛成の本。人間はその高度な協力・分業によって繁栄してきたし、これからも繁栄するという楽観主義。逆に言うと、今が辛いと人は昔を理想化しがちだけど、遡れば実は相当悲惨だったという現実主義。リスクやセキュリティを煽るほうがマネタイズしやすいという傾向に抗って...

ものすごい端折ると、TPP 賛成の本。人間はその高度な協力・分業によって繁栄してきたし、これからも繁栄するという楽観主義。逆に言うと、今が辛いと人は昔を理想化しがちだけど、遡れば実は相当悲惨だったという現実主義。リスクやセキュリティを煽るほうがマネタイズしやすいという傾向に抗って、この本ではさまざまな客観的なデータを通して楽観主義が示されるが、それは大枠、妥当で誠実なものだと思う。ただ、より大きくその二つの対立を捉え返すならば問題の所在は、なぜ今リスクやセキュリティがお金になるのか、そして、豊かになればなったがゆえに、クローズアップされうる不幸が生じるのはなぜかという、いわゆる相対的剥奪にあるのだろう。

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2024/03/03

過去から現在までの人類の歩みを交換、分業、交易によりどうイノベーションを起こしてきたかよく分かった。自然淘汰による進化、タスマニア効果、クズネッツ曲線、緑の革命、生物多様性、遺伝子組み換え等著者の教養の幅広さがよく分かった。人類の歴史のことをよく考えてみたい。

Posted by ブクログ

2024/02/23

二枚の写真。ハンドアックスとコンピューターのマウス。どちらも人間の手の中にぴったり収まるようにデザインされている。マウスは、集団的知性による産物だ。ある時点で、人間の知性は、他のどんな動物にもない集団的・累積的になった。 良くできたプレゼンのスタートだ。その時代の文明の利器は、...

二枚の写真。ハンドアックスとコンピューターのマウス。どちらも人間の手の中にぴったり収まるようにデザインされている。マウスは、集団的知性による産物だ。ある時点で、人間の知性は、他のどんな動物にもない集団的・累積的になった。 良くできたプレゼンのスタートだ。その時代の文明の利器は、人間社会そのものを映し出す。模倣と交換。この二つの概念が飛躍的に人類を発展させた。本書は、この事について徹底的に考察し、解説する。 文化的進化にとっての交換は、生物学的進化にとっての生殖とまで述べる。生殖は複製であり模倣、遺伝子や欲求の交換でもある。リカードによる比較優位の概念では、交易や交換が各々の得意分野を伸ばすだけではなく、分業による存在価値を見出していく事を示す。 一方で上巻で気になったのは、タスマニア効果だ。隔絶された文明では、テクノロジーは進化せずに退歩する。企業でも度々そういう事がある。新たな取り組みが定着、管理されぬ限り、無能、無気力な担当者により失速し消えていく。文明において画期的な発明も、それを継承する能力や意欲がなければ滅びていくのだ。だからこそ、催事や教育が必要だという事だし、欲望交換と紐付けたシステムが重要だったのだろう。日常にタスマニア現象は頻繁している気がする。

Posted by ブクログ

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