商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2010/10/01 |
JAN | 9784591119112 |
- 書籍
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湖
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湖
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商品レビュー
3.4
9件のお客様レビュー
フィッツジェラルド『冬の夢』 グレート・ギャツビーの人。オチに味がある 木々高太郎『新月』 昔の推理小説家。心理スリラー的な 小沼丹『白孔雀のいるホテル』 井伏鱒二に師事していたそうでオフビートなところが似ているか
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湖がテーマのオムニバス3作。 フィッツジェラルド「冬の夢」 若く美しい娘に翻弄されることを楽しんで喜んでいた男。 小悪魔、性悪とも取られる振る舞いをしていた彼女が歳を重ねたことにより、可愛いよい子と呼ばれるほど衰えたことに嘆く様は愚かやら寂しいやら。とにかく読みづらかった。 木...
湖がテーマのオムニバス3作。 フィッツジェラルド「冬の夢」 若く美しい娘に翻弄されることを楽しんで喜んでいた男。 小悪魔、性悪とも取られる振る舞いをしていた彼女が歳を重ねたことにより、可愛いよい子と呼ばれるほど衰えたことに嘆く様は愚かやら寂しいやら。とにかく読みづらかった。 木々高太郎「新月」 推理小説という言葉の生みの親らしいが、馴染みのない作家でした。 湖で亡くなった若い妻とそれをボートの上から見ていた夫。犯人当てやアリバイ崩しではなく、動機となりうる気の持ちようを示して終わる。居るから心配の種となり、居なければ気にすることもない。そのためには…。 小沼丹「白孔雀のいるホテル」 以前から気になっていた作家。とても面白い。 タイトルのような瀟洒なホテルを建てるためにまずは安宿で資金を得ようとするが、来るのは物好きでちょっと変わった客ばかり。どこか惚けた味わいで好みでした。
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「冬の夢」 青春・本当の恋の終わりを迎えたラストが効いていました。 このラストがなかったら、ちょっとぺらぺらした小説になっていたかもしれない。 「いいひとですよ」って(笑)。 リアルだなぁ。 「新月」 愛情が極まると、こういう感覚になるのかなあ。 失くしたくないという強い思いに...
「冬の夢」 青春・本当の恋の終わりを迎えたラストが効いていました。 このラストがなかったら、ちょっとぺらぺらした小説になっていたかもしれない。 「いいひとですよ」って(笑)。 リアルだなぁ。 「新月」 愛情が極まると、こういう感覚になるのかなあ。 失くしたくないという強い思いに疲れるのかなあ。 非常にわかりやすく、読みやすい作品だった。 「白孔雀のいるホテル」 面白かった。 実に豊かな人間模様。 コンさんも愉快な人だし、お客も皆特徴的だ。 宿屋らしからぬ白樺荘だからこその面子なのだろう。 最後の、白いホテルに心をよせるシーンから、非常に人間らしい温かさを感じて、この人たちと一緒に飲みたい気分になった。 心の白いホテル。
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