商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2010/10/07 |
JAN | 9784022645746 |
- 書籍
- 文庫
ちぎれ雲
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ちぎれ雲
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商品レビュー
4.7
6件のお客様レビュー
本編は、過去が這うように有安を探し当ててきたような、不穏な展開。 こちらも先が気になって仕方ない所なのだけれど、番外編の「残夏」が素晴らしかった。 大事な家族を別々な形で奪われた三者が、この物語までの日々をどんな思いで過ごしてきたのか… そう考えるにつけ、切なさが募る。 日常には...
本編は、過去が這うように有安を探し当ててきたような、不穏な展開。 こちらも先が気になって仕方ない所なのだけれど、番外編の「残夏」が素晴らしかった。 大事な家族を別々な形で奪われた三者が、この物語までの日々をどんな思いで過ごしてきたのか… そう考えるにつけ、切なさが募る。 日常には、当たり前のように楽しいことや幸せなことがある。 でも、喪失や罪の意識というのは、そういう時に限って足音を忍ばせて来る。 世の中、人の情はまさに兵介の思った通り、絡まりあう糸のようなものなのだろう。 せめてもの救いは、それらが結びつく場所が、物語にはきちんと用意されているということ。 当たり前のようだけれど、だから物語を読んでいるのかもしれない。
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残夏。 ありがちなシチュエーションであるが、少しずつ良い方向に行ってもらえれば。 さてさて、過去が歯車狂わせていくのか。
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表面上は平穏な生活を続ける、訳あり漢方医有安親子だが、捨ててきた過去がとうとう追いついてきた。その一方で未来への歩みも始まるこの巻は手に汗を握る展開である。次巻を早く読みたい。
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