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木村素衞 「表現愛」の美学 再発見 日本の哲学
1,540円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2010/09/03 |
| JAN | 9784062787628 |
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木村素衞
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木村素衞
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木村素衛は、西田幾多郎と田辺元のもとで哲学を学び、カントやフィヒテの研究にたずさわり、美学や教育哲学の分野で独創的な業績を残した哲学者である。本書では、美学と国民文化論を中心に、木村の思想を紹介している。 若き日の木村は、論文「観ることと作ること」において、カント美学の二元論を...
木村素衛は、西田幾多郎と田辺元のもとで哲学を学び、カントやフィヒテの研究にたずさわり、美学や教育哲学の分野で独創的な業績を残した哲学者である。本書では、美学と国民文化論を中心に、木村の思想を紹介している。 若き日の木村は、論文「観ることと作ること」において、カント美学の二元論を乗り越えようと試みた。木村によれば、『判断力批判』では「趣味」の特質である「観ること」と、「天才」の特質である「作ること」が対立させられている。だが木村は、「観ること」が「作ること」へと発展して作品を完成させるというK・フィードラーの思想を手がかりに、この対立を克服しようとする。 また木村は、「観ること」から「作ること」への発展を、「表現」という概念のもとで具体的に論じてゆく。その中で、私たちを表現へとそそのかす環境と、環境からの働きかけに応じて表現へと向かう主体とを媒介する「身体」の役割がクローズ・アップされる。 ところで、芸術的創作活動は、いまだ概念によって把握されていない美的理念を新たに概念化する働きである。この意味で、表現の働きはカントの「反省的判断力」の原理に基づいている。ただし木村は、この反省的判断力の働きを、創造的な「意志」として捉えなおしている。「意志」に基づく芸術活動は、無限の彼方にある美的イデアをめざしつつ、描かれてゆく一々の筆触の刹那が他と交換することのできない唯一独特の価値を担っている。著者は、この二つの視点を統合する木村の美学の背後には、田辺哲学からの影響を見ている。田辺は、理念は統制的原理としてのみ認められるとするカントの立場と、理念は弁証法のプロセスの中で構成されると考えるヘーゲルの立場との中間を求めて、絶対現在の行為の瞬間における微分的原理として理念を理解しようとした。 さらに木村は、理念へと向かってゆく意志の立場を「エロースの原理」、それ自身において完結的な価値を付与する「愛」の立場を「アガペーの原理」と規定する。だが木村は、この二つの原理を「包むもの」と「包まれるもの」との関係として語る。すなわち、終わりのない過程の中にある意志の時間は、永遠の現在に包まれることによって完結したものになるとされる。だがこのとき、木村は西田哲学と同じく発出論的な発想に陥ったのではないかと、著者は指摘している。
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