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乱紋 新装版(上) 文春文庫
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乱紋 新装版(上) 文春文庫

永井路子【著】

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乱紋 新装版(上) 文春文庫

733

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2010/08/03
JAN 9784167200466

乱紋 新装版(上)

¥733

商品レビュー

3.4

23件のお客様レビュー

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2018/04/24

上下巻合わせて。 面白かったけど、永井路子の他の小説に比べるといまいちな感じがした。 浅井三姉妹の末のお江が主人公なのだが、結局主人公の性格というか何をどうしたいかというのがよくわからなかった。その文だけ狂言回しの侍女や「ちくぜん」が饒舌になりすぎている。 思うに、永井路子さんは...

上下巻合わせて。 面白かったけど、永井路子の他の小説に比べるといまいちな感じがした。 浅井三姉妹の末のお江が主人公なのだが、結局主人公の性格というか何をどうしたいかというのがよくわからなかった。その文だけ狂言回しの侍女や「ちくぜん」が饒舌になりすぎている。 思うに、永井路子さんは戦国時代に向いていないのではないかと思う。

Posted by ブクログ

2012/12/07

大きな文字の新装版、っていってるだけあって、読みやすくていい。浅井3姉妹の末妹を書いたお話で、姉妹仲がすごく悪いのがちょっと珍しい気がする。

Posted by ブクログ

2012/11/02

今年の大河ドラマは「江」。最近の時代劇のセリフの乱れには耳を塞ぎたくなるが、「江」もご同様である。もっとも、本格的な時代劇のセリフでは観ている側がついていけないのだろう。それにしても、この「江」を観ていて違和感を覚えるのはセリフのせいばかりではない。かつて30数年前に読んだ本書の...

今年の大河ドラマは「江」。最近の時代劇のセリフの乱れには耳を塞ぎたくなるが、「江」もご同様である。もっとも、本格的な時代劇のセリフでは観ている側がついていけないのだろう。それにしても、この「江」を観ていて違和感を覚えるのはセリフのせいばかりではない。かつて30数年前に読んだ本書の主人公『江』との違いだ。 永井路子は歴史上の人物(特に女性)を新しい視点で描き、高い評価を得てきた。今までの常識をくつがえすような発想も多かった。私はそこが気に入って彼女の作品をよく読んでいたものだ。 「乱紋」は戦国時代最高の美女と言われたお市の方の三人の娘、お茶々、お初、お江のうち、三女のお江を侍女であるおちかの目を通して描いた物語である。長女のお茶々、後の淀殿は豊臣秀吉の側室となり、その子秀頼と共に大阪城落城の際に命を落とした日本史上でも有名な女性。三姉妹のうち一番美しかったという二女のお初も京極高次に嫁いだ後は、大阪方と徳川方の調停役として歴史にその姿を現している。 浅井長政とお市の娘として生まれ、信長の姪であり、徳川に嫁いで将軍を産み、三姉妹のうちで唯一子孫を残したお江は歴史の勝利者であるはずなのに、本書が書かれた頃はその存在はほとんど知られていなかった。わずかに伝わっていたのは、嫉妬深く夫の秀忠を尻に敷いていたとか、家光より弟の忠長を偏愛したという不名誉な話ばかりである。 永井路子はお江をそのようにヒステリックでエキセントリックな女だと思わなかった。どのような運命にも逆らわず、受け入れ、大きくなっていく底の知れない女として描いた。長姉のお茶々とは見事に対照的な女として。その寄せては返す波にも似たしたたかさは、いかにも戦国の世に生き残った女にふさわしく、私はこの『お江』が気に入っている。

Posted by ブクログ

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