商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2010/07/15 |
JAN | 9784150310035 |
- 書籍
- 文庫
天冥の標 Ⅲ
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天冥の標 Ⅲ
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商品レビュー
4.2
70件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
3巻も面白かったです。2巻の人々の子孫が登場人物で、この登場人物の子孫が1巻の人々……大河スペース・オペラにふさわしいスケールの大きさで良いです。 アンチョークス家とセアキ家、カヨちゃんにフェオドール。フェオドールこの頃喋ってたんだ…しかも2巻のフェオが使ってたAI。 ダダーの話によるとセアキ家は華奈子の子孫っぽい。アンチョークスの始祖爆誕からの歴史ももの凄かったです。心を押し殺さずに機能を変えるのか。そしてここからこの2家仲良いのですねきっと。 ドロテア・ワットという木星の大赤斑にあった巨大動力炉、これアクリラが見付けてた戦艦?と同じ名前してるけどそのものなのかな。 それにしても大主教デイム・グレーテル格好良い。動けるおばあちゃんな彼女の過去も描かれるといいです。 プラクティス→フェロシアンの道筋も薄っすらと。身体が変形してるのは今後なんかあるんだろ。。海賊エルゴゾーンとロイズ保険会社は何処へ。3→1の間にここも何かあったのかな。 明らかになっていくこと、未だ謎に包まれていること…3巻なのでまだまだこれからです。読みます。
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やっと話が見えてきた感。特に、全体を見る目線がわかって、読むのが楽になってきた。3巻、4冊、それなりの分厚さを一気に読めるのはすごい。でもやっぱり少し疲れてきたので、次どうするか悩むところ。
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24世紀。海賊狩りで名を馳せる宇宙戦艦エスレルの艦長サー・アダムスは、小惑星エウレカにある救世群の居住地を襲った海賊の裏にエルゴゾーンと呼ばれる巨大犯罪組織の存在を感知し、調査を始める。エウレカから盗まれたのは、12年前行方知れずになったという木星の宇宙遺跡ドロテアに関する報告書...
24世紀。海賊狩りで名を馳せる宇宙戦艦エスレルの艦長サー・アダムスは、小惑星エウレカにある救世群の居住地を襲った海賊の裏にエルゴゾーンと呼ばれる巨大犯罪組織の存在を感知し、調査を始める。エウレカから盗まれたのは、12年前行方知れずになったという木星の宇宙遺跡ドロテアに関する報告書。アダムスの母星ノイジーラント、海賊たちの長イシス、救世群、リエゾン・ドクターらの思惑が絡み合う、宝探しの宇宙冒険活劇。〈天冥の標〉シリーズ第3作。 破天荒な、だが自らの魅力を知り尽くし活用し尽くすことに躊躇がない少年艦長を乗せた装飾過多な宇宙戦艦で、掠奪者たちとバトルしながらその元締めと古代遺跡を探す、クラシカルなスペース・オペラ。スター・ウォーズ的なノリでさまざまな星を旅して風俗を学んでいくのが楽しい。 今回は《海の一統》アンチョークスの先祖、《酸素いらず》アンチ・オックスの人びとが主人公。なぜ肉体改造を施し、電気を動力にする人びとの共同体が生まれたのかが明らかになる。宇宙飛行士が極限状態で見た幻覚が宗教になるというのはありそうだし、リベラルなクリスチャンの未来社会としてノイジーラントの描写が面白かった。 サー・アダムスはⅠ巻のアクリラによく似たキャラクターで、今作の読みどころは彼の魅力に尽きる。ミクマックをはじめとするクルーたちや、セアキとグレアもアダムスという巨大な恒星のまわりを廻る星だ。(ミクマックとの体格差同性愛描写、JUNE…?と思ったけど(笑)) 正義感とアンチ・オックスとしての矜持に溢れ、感情表現が激しいアダムスと一緒に怒ったり泣いたりするうちに冒険は佳境に入っていく。脇キャラではいきなりタイマンバトルを仕掛けてくるデイム・グレーテルおばあちゃんが好き。この人の全盛期の話も読みたい。 ドロテアの謎は残ったままだけど、これは『星を継ぐもの』的な展開になっていくのだろうか。アクリラの代ではアウレーリア家の船として伝わってたけどロイズが持ってっちゃったし……それともアンチョークスのタペストリーになってるのは名前をもらっただけの別の船なのかな? 海賊狩りの矜持に胸を熱くなる爽やかな冒険小説。だが、彼らもいつか救世群を追い詰める一因になるのかと思うと続きを読むのが少し悲しくなってくる。
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