商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2010/06/30 |
JAN | 9784104372034 |
- 書籍
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俺俺
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俺俺
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商品レビュー
3.2
122件のお客様レビュー
俺がたくさん出てきて、どの俺かもわからない。最後まで読んだが自分には何が何なのか、良く分からなかった。
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職場付近のマックで成り行きから隣のお客になりすます…というはじまりから、最後はずいぶん遠くまで行く。 生きるために自分らしさを身につけるすべは教わらず、形ばかりで互いの切実さに触れあわない絆しか作ってこなかった人々ばかりが増えていき、自分が死んだことすらわからなくなる。 そん...
職場付近のマックで成り行きから隣のお客になりすます…というはじまりから、最後はずいぶん遠くまで行く。 生きるために自分らしさを身につけるすべは教わらず、形ばかりで互いの切実さに触れあわない絆しか作ってこなかった人々ばかりが増えていき、自分が死んだことすらわからなくなる。 そんな下等な連中と自分は違うと馬鹿にしているが、馬鹿にしているのは自分のことだから、下等なのも自分自身ということになる。自分で自分を貶めているんだから、この悪循環は終わらない。 でもこんな下等な自分の最後が誰かの役に立っていることに気付き、歓喜するもその時にはすでに… ユーモアがあって子気味良く読み進められるが、底なしに自分を映し出してくる、気が変になりそうなくらい恐ろしい話。でももっと今の「俺」が知りたくなる。
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安部公房の赤い繭を思い出した。片や「俺」が増える、片やいなくなるの違いはあるけれど、「俺」が分からなくなるという点では近いものが。
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