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外務省革新派 世界新秩序の幻影 中公新書
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外務省革新派 世界新秩序の幻影 中公新書

戸部良一【著】

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外務省革新派 世界新秩序の幻影 中公新書

968

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2010/06/25
JAN 9784121020598

外務省革新派

¥968

商品レビュー

3.9

9件のお客様レビュー

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2026/03/25

戦前の外務官僚は穏健派だと思われがちだが、本書で明かしたように、中には陸軍以上の強硬派がいて、強硬論を主張した外務省革新派とそれを主導した白鳥敏夫について深掘りする。パリ講和会議、ワシントン体制と1920年代は日本の地位は欧米列強、とりわけ英米ほど高くはなかった。加えて、1923...

戦前の外務官僚は穏健派だと思われがちだが、本書で明かしたように、中には陸軍以上の強硬派がいて、強硬論を主張した外務省革新派とそれを主導した白鳥敏夫について深掘りする。パリ講和会議、ワシントン体制と1920年代は日本の地位は欧米列強、とりわけ英米ほど高くはなかった。加えて、1923年以降の日本経済停滞の影響もあって、組織内に不満を抱く者がいた。それで外務省は人事刷新を推進した。その流れで、外務省革新派が台頭した。ただし、本書で述べられるように、陸軍の統制派と皇道派ほどの強固な組織ではなく、むしろ個人の力に左右されるもので、その一例として軍とどの程度協力するのかが一つの目安であった。また当時の政治状況においても、革新派は無視できない存在であったとはいえ、実際のところ政策にはそれほど影響を及ぼすことはなかった。

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2022/02/25

日米戦争への道を敷いたのは日本陸軍だけではなく、それを支える国民の声があったというところまでは認識していたのだが、さらに外務省革新派という人たちもいて、積極的に全体主義への流れを作っていったとのこと。 まずは、このことだけで驚くわけだが、それが省内でのディスカッションにとどまら...

日米戦争への道を敷いたのは日本陸軍だけではなく、それを支える国民の声があったというところまでは認識していたのだが、さらに外務省革新派という人たちもいて、積極的に全体主義への流れを作っていったとのこと。 まずは、このことだけで驚くわけだが、それが省内でのディスカッションにとどまらず、国の外交方針に対する批判を含むさまざまま論文などを発表し、世論の形成にも寄与したという。 日本て、まったく「全体主義」ではないと思う。これだけの意見の多様性があるわけなので。。。。 とはいえ、外務省革新派の政策は直接的に外交政策に影響したところは少ないという。その影響は過大視されているのかもしれないが、暗黙のプレッシャーにはなっていたようだ。 戦後、革新派の何人かに戦犯になり、公職をパージされたりしたわけだが、結局、大使になったり、重要な役職についていたりしたらしい。 きっと頭の良い実務的に優秀な人たちだったんだろうな。 そういう優秀な人たちも、時流のなかでは、意味不明の右翼的、精神論的な言説を繰り広げていたということで、なんだかな〜と思う。

Posted by ブクログ

2018/11/27

満州事変後の外務省革新派とよばれる外交官の派閥について書かれたもの。緻密な調査研究に基づき論理的かつ学術的に話が進められており、説得力がある。太平洋戦争に至る我が国の政策決定に与えた影響についてよくわかった。印象に残る箇所を記す。 「政党は政争に明け暮れ、党利党略にかまけて国民...

満州事変後の外務省革新派とよばれる外交官の派閥について書かれたもの。緻密な調査研究に基づき論理的かつ学術的に話が進められており、説得力がある。太平洋戦争に至る我が国の政策決定に与えた影響についてよくわかった。印象に残る箇所を記す。 「政党は政争に明け暮れ、党利党略にかまけて国民の要望に応えず、最も重大な国防を軽視しているように、少壮軍人たちの目には映った」 「利潤本意の資本主義経済や政党主体の議会政治は、既得権擁護に傾きがちで国民の要望に応えないばかりでなく、時代の要請つまり「世界史的大変動」にも対応できない、と彼らは批判し、経済の計画化と効率化、国民の経済的・社会的平等の実現、それを基盤とした国民の再統合を図る革新的な政策案を提示する」 「併しながら今日既に欧羅巴連邦といふ事が提唱され、東洋に於ても東亜連盟乃至共同体の主張を見るのであって、世界史は今後必然的にその方向に進展せざるを得ないものと信ずる」(文藝春秋1940.1) 「自給自足を営むのには、その圏内に於ける各国の間に、従来の如く小さい国も大きい国も絶対主権を主張し、国境を設け、税関を設け、貨幣を別々に持つ、さうして小さな国までが軍備を持つ、さういふことであってはならぬのであって、その間には言はば国境は殆ど撤去されねばならぬ」(白鳥敏夫、1940.10講演)

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