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にっぽん製 角川文庫
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にっぽん製 角川文庫

三島由紀夫【著】

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にっぽん製 角川文庫

660

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2010/06/25
JAN 9784041212158

にっぽん製

¥660

商品レビュー

3.5

13件のお客様レビュー

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2022/09/16

あご頤で結んだネッカチーフ ほりゆうのしつ蒲柳の質 がいとう外套地 しんかん森閑とした御幸通り 飾窓 ねむけ睡気に襲われて 聴耳 麗々しく賽銭箱が据えてある えりしょう襟章 孔子さまの廟びょう いつもの習性の擒とりこ 豪奢な 仰向いて笑う美子の微笑みは 対抗の会社の選手が呉越同舟...

あご頤で結んだネッカチーフ ほりゆうのしつ蒲柳の質 がいとう外套地 しんかん森閑とした御幸通り 飾窓 ねむけ睡気に襲われて 聴耳 麗々しく賽銭箱が据えてある えりしょう襟章 孔子さまの廟びょう いつもの習性の擒とりこ 豪奢な 仰向いて笑う美子の微笑みは 対抗の会社の選手が呉越同舟で稽古をしているから 御御御付け(味噌汁) 絢爛たる応接間 古い在り来りな 恩顧をこうむった 言い換えれば消費とエンターテイメントの交差の始まりだったのだ 蒲郡プリンスホテル 強羅の環翆楼 美子は衣を着けなければその姿が見えない美の観念であって、正が日本製の身体なのである。美しい身体には愚直と純粋が宿っている、というのが三島の「思想」であった。

Posted by ブクログ

2018/02/02

西洋文化を最先端に取り入れているファッショナブルなマダム主人公の恋バナ。 パトロンと元カレと今彼と、個性ありすぎの登場人物たちに振り回されて分かったこと 心は結局「にっぽん製」だったのね。いい意味で。

Posted by ブクログ

2017/09/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 パリ帰りの飛行機の中で出会ったデザイナーの美子と柔道家の正。パトロンに囲われ、男に困らず、華やかなバタ臭い世界で生きる女と、亡き母の教えを尊び、柔道一筋の実直なにっぽん男児。巡り合わないはずの二人が出会い、彼女の嘘に正直な男がだまされ、堕ちてしまうのかと思いきや、孤独な女が愛を知る結果に。やっぱりにっぽんの魂、質実剛健がいちばんである。  登場人物の名前の符号が面白い。女性は美子で「美」の象徴、男性は正で「正義」を表す。パトロンは金杉で「金」、泥棒であり正の舎弟になるのが根住(ねずみ)。さらに、美子の洋裁店ベニレスとは、フランス語で「うわべ」「見せかけ」という意味だそう。  1952年当時、ハイカラな小説だったんだろうなあ。わかりやすいので、三島由紀夫を読んだことない人にもおすすめしたい。

Posted by ブクログ

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