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おじゃみ 京都怪談 幽BOOKS
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | メディアファクトリー |
発売年月日 | 2010/05/20 |
JAN | 9784840134064 |
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おじゃみ
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商品レビュー
3.8
18件のお客様レビュー
文章で読む京都弁というのはあまり見ないので、新鮮です。 しっかしそのいけずさが怖くてもう京都行けないですね。 こういういじましい系には弱いんです。 割と、少女をとりまく危うさも良かったです。
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図書館より 京を舞台にした怪談系の作品を6編収録した短編集。 表題作の「おじゃみ」(関西でお手玉のこと)をはじめ、出てくる幽霊や妖怪たちにどこか可愛さや可笑しさ、哀しさを感じさせられます。特に「おじゃみ」のお手玉に憑りついた赤ちゃんの霊は、母親に甘えているようにも読めて、...
図書館より 京を舞台にした怪談系の作品を6編収録した短編集。 表題作の「おじゃみ」(関西でお手玉のこと)をはじめ、出てくる幽霊や妖怪たちにどこか可愛さや可笑しさ、哀しさを感じさせられます。特に「おじゃみ」のお手玉に憑りついた赤ちゃんの霊は、母親に甘えているようにも読めて、 また「前妻さん」の手だけの幽霊も後妻を差し置いて、お茶を汲んだり子どもをあやしたりと、情景を考えると結構ユーモラスです。 それに反して描かれる人間の怖さ…。「おじゃみ」の語り手の、自分の赤ちゃんの霊が憑りついたお手玉への残酷な仕打ち、など人間の行動の怖さもしっかりと描いているのですが、 それだけでなく、女性らしい細やかさで描かれる、欲や嫉妬など心理面の怖さもしっかりと描かれています。 しかしこの短編集の神髄は京都弁でしょう! 6編中3編は地の文も京都弁にする徹底ぶり。他の短編ももれなく京都弁の登場人物は出てきます。 自分は京都市民ですが、ここまでコテコテの京都弁は使いません(笑)。しかし著者の方が京都生まれ、京都育ちだけあり作中の京都弁には違和感は感じませんでした。 京都弁は品がよくてあたりが柔らかい、と京都人である自分で言うのも何ですがそう思います。テレビなんかでたまに見る舞子さんはその最たる例です。 でも、その品の良さ、当たりの柔らかさは正直不気味でもあります。京都弁の品のよさ、柔らかさ、独特の間、そうしたものは京都人の黒い心を表面上は分からなくしてしまう効果があるような気がするのです。 よく京都人は腹黒いとも言われますが、それも京都弁の一種の不気味さが理由ではないでしょうか。 そんな京都弁で語られる怪談だからこそ、物語の不気味さ、なにより京都人の黒さが独特の色で描かれます。 読み終えて、京都弁で怪談を書こうと思った著者の神狛さんに一本取られた、と思ってしまいました。 前評判を知らず図書館でなんとなく借りた作品ですが、予想以上の大当たりでした。たぶんこの本を一番楽しめるのは京都育ちか、在住の人だと思うのですが、 別の都道府県の人がこれを読んだら、どんな感想を持つのかちょっと気になります。 第4回『幽』怪談文学賞短編部門大賞「おじゃみ」
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※このレビューにはネタバレを含みます
第4回『幽』怪談文学賞・短編部門大賞受賞作を含む6篇。 京都を舞台に様々な女の生き様が描かれている。 作中の言葉もはんなりとした京都弁が使われていて、これがまた抜群に良い雰囲気を醸し出している。 京都はミステリアスで不思議な魅力に富んだ町ですが、こんな怪異が現実に起きててもおかしくなさそう。 表題作と「前妻さん」「虫籠窓」が良かったです。 特に表題作は”おじゃみ”におぞましさを感じていたものの、一途で健気な様が次第に可愛く思えたりしてしまって。 バラエティ豊かで楽しめました。 京女の怖さを垣間見たような心地です。
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