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岬にての物語 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 1978/11/27 |
| JAN | 9784101050263 |
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岬にての物語
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岬にての物語
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商品レビュー
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17件のお客様レビュー
三島由紀夫生誕101年にはなりましたが、 まだ読み残しがございますので 月一三島が続きます。m(_ _)m 「苧菟と瑪耶」 初出:1944年(昭和19年)12月 多少乙女ちっくで、現実から遊離した観念恋愛譚のような作品 おつとお と まや と読む これらの漢字に意味を持たせたの...
三島由紀夫生誕101年にはなりましたが、 まだ読み残しがございますので 月一三島が続きます。m(_ _)m 「苧菟と瑪耶」 初出:1944年(昭和19年)12月 多少乙女ちっくで、現実から遊離した観念恋愛譚のような作品 おつとお と まや と読む これらの漢字に意味を持たせたのか調べてみたけど、そんな事もないようです 終戦の年、1945年に書かれた 「岬にての物語」 舞台は、少年期に母や弟妹と訪れた房総。 当時19歳の 三島由紀夫 が書いたとは思えぬほど、作品には病弱で夢想的な少年の甘さが残る。 少年が関わる、どこか似通った男女。 難解な語彙に覆われているが、普遍的な青春の幻影であり、言葉がもう少し簡易なら現代でも十分ヒットしそうな物語と思う。 昭和25年発表の 「頭文字」 どこか昭和初期の少女文学を思わせるロマンティシズムを帯びながら、その内側は、サディズム。 構図は「ロミオとジュリエット」的だけど ここにいるヒロインはジュリエットほど純粋ではなく、むしろ計算高い。 三島由紀夫 がよく書いている恋愛感。 「親切な機械」 1949年11月号「風雪」 実在の京大生刺殺事件を下敷きにした作品。 何を読まされているのか掴めず、物語がどこへ向かうのかも見えないまま進む。 これは京大生による実際の刺殺事件を下敷きにした作品だったと考えれば 小説より奇なりという事でしょうか。 動機は失恋という、あまりに唐突で凡庸な理由。 その単純さをそのまま描かないで そこに至る心理や関係の歪みを想像し小説にしたのか? 「火山の休暇 」 三島自身を投影したとも言われる菊田次郎が登場する作品の一つ。 正直なところ、何を読んでいるのか掴みにくい。 火山は休暇中、地獄も休暇中。 その不在の世界で、人はなお自殺する。 物語というより観念かな。 どこか サリンジャー のグラース家作品に感じる、あの「分からなさ」に近い気もする。 昭和26年発表の 「牝犬」 美貌の大学生を執拗に囲い込む中年女性。 束縛から逃れようとする彼は、ついに女を殺そうと決意する。 しかし、いざ実行に移そうとしたとき、女はすでに死んでいる。 そこまでに至る 女の牝犬っぽさ。 「椅子」 三島の私小説と言えるのでしょうか 母親日記の断片から幼少期の生活を思い出す。祖母の部屋、祖母の腕に中で育てられた少年の 椅子の幾つか。祖母、母親、付き添い看護婦。それぞれの女達の関係性。 子供も言ってはいけない事は、言わない。 「不満な女たち」 なんの話なんだかわからないけど、 ブラジルの移民社会に関心があったようで、 ブラジルでの日本人社会の中の不満な女。 「志賀寺上人の恋」 典拠は『太平記』37巻中とのことですが 残念ながら太平記を読んだ事がありません。 高徳の僧が、美貌の御息所に禁断の恋をする。 僧は彼女の背後に浄土を見、 御息所は彼を通して地獄を見る。(ほぼ原文) 二人は現実の男女として結ばれることなく 恋愛というより、信仰と欲望の寓話。 「水音」 三島的毒親との決着の物語。 家族の腐敗を見届けた末に、娘はようやく安寧に辿り着く。 「商い人」 ここでの“商い”とは、修道院を覗き見させるための梯子を貸すこと。 好奇心に駆られた真面目な教授は金を払い、 商い人の小男の方は修道院そのものにはまるで関心がない。 高尚さと俗物性の反転のコメディかな 「十九歳」 昭和中期の入口に立つ、少し悪びれた十九歳の肖像。 「月澹荘綺譚」 げったんそう げったんは造語っぽい。 題名どおり怪異譚の体裁を取っているが、読後感は、現実の憎悪である。 主人の命に従い、若い白痴の女を襲う男。 だが女が憎んだのは実行者ではなく、 それをただ見ていた主人の方だった。 行為そのものより、支配と観察の関係。 さらにその主人自身にも欠落があり、 この館に漂うのは怪異というより歪んだ人間関係の気配。 他の短編集に収まりきらなかった作品を集めた印象もありますが、 解説者の言葉を借りれば、ここには「現実と非現実の相剋」という共通項が見えてくるかも。
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やはり出色は表題作か。イノセンスとその喪失、見事と言う他ない。ただ、それって復古的過ぎるテーマだね、と言うことと、そうしたモチーフを喪失した後に何を書くかと言う時に、やはり三島は自分の偏愛する作家ではないなぁという印象を新たにした。
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(2024/05/06 3h) 自分、三島由紀夫が好きだって言ってたけど、短編は好きじゃないのかも…。 『花ざかりの森』が好みのかたは、良さが分かるのかもしれないです。
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