商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2010/05/21 |
JAN | 9784063106633 |
- コミック
- 講談社
ハックス!(4)
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ハックス!(4)
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商品レビュー
4.4
12件のお客様レビュー
楽しいことをみんなでやることの難しさと、楽しさ。それがいっぱい詰まった、最高の青春グラフィティでした。 主人公の天真爛漫なみよしはいかにも漫画的なキャラクターなんだけど、活動を邪魔するマジで頭がおかしい人が出てきたり、活動に参加しながらもやる気が無くてずっといらいらしている人が...
楽しいことをみんなでやることの難しさと、楽しさ。それがいっぱい詰まった、最高の青春グラフィティでした。 主人公の天真爛漫なみよしはいかにも漫画的なキャラクターなんだけど、活動を邪魔するマジで頭がおかしい人が出てきたり、活動に参加しながらもやる気が無くてずっといらいらしている人がいたり(そして誰も直接そのことに触れられなかったり)、明るいだけの物語では決してなくて、「あーあーこういう人っているよなぁ」というチクチクと刺すような現実が垣間見える。結局人間関係ではうまく和解したり解決したりできなかったりもして……それでもみんなで一緒にアニメを作って完成させる、それが一つの答えになっている。それはとても正しいことで、同時に難しいことでもある。 これはなんというか、例えにしては大きすぎる話なんだけど、無念のなか先立ってしまった子のためにせめて親ができるのは、幸福に生きることだけだ、みたいな話に近い感覚がある(あくまでただの感覚なので、そこはそれ、適当に割り引いてください)。 だから、それを成し遂げたラストでは感動せざるを得なくなる。フィクションが現実を乗り越える瞬間がそこにはある。 今井哲也さんはフィクションと現実の境界を描くのがとても上手い人だなと思う。 楽しいことを全力で楽しもうとするみよしは、強い。素敵な人だ。
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最後はやっぱりアイツが邪魔をするか……という、読めてしまうラストの「転」は残念でもあったが、すべての伏線が綺麗に収束していくのは見事でした。 今井作品を読むのは『アリスと蔵六』『ぼくらのよあけ』に続き3作品目だったが、子どもの成長と、それを「先を行く」者たちが見守り、背中を押す...
最後はやっぱりアイツが邪魔をするか……という、読めてしまうラストの「転」は残念でもあったが、すべての伏線が綺麗に収束していくのは見事でした。 今井作品を読むのは『アリスと蔵六』『ぼくらのよあけ』に続き3作品目だったが、子どもの成長と、それを「先を行く」者たちが見守り、背中を押すという構図が変わらない。それがとても優しさと希望に満ちていて好きだ。
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総集編みたいな印象。群像劇ができるレベルで脇役が個性的で、それぞれのエピソードも展開力がありそうなのに、ずいぶん積み残したんじゃないかなあ。主役のみよし分だけはなんとか描いた感じ。おもしろいのはたしかなので完全版が見たい。アニメでもいいです。
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