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東ドイツのひとびと 失われた国の地誌学
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東ドイツのひとびと 失われた国の地誌学

ヴォルフガングエングラー【著】, 岩崎稔, 山本裕子【訳】

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東ドイツのひとびと 失われた国の地誌学

4,180

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 未来社
発売年月日 2010/03/20
JAN 9784624112035

東ドイツのひとびと

¥4,180

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2010/06/05

ドイツの「悪」をすべて引き受けさせられたような東側の語られ方を、もうちょっとちゃんと見直そうという試み。 序文に書かれている通りの、「これを書く、このように書く」という志が素晴らしい。客観などありえないからこそ自分の主観を自覚して、それに引きずられないように注意して対象を見ていく...

ドイツの「悪」をすべて引き受けさせられたような東側の語られ方を、もうちょっとちゃんと見直そうという試み。 序文に書かれている通りの、「これを書く、このように書く」という志が素晴らしい。客観などありえないからこそ自分の主観を自覚して、それに引きずられないように注意して対象を見ていく視点。 市井の人々そのものを直接語るのではなく、人々を軸に出来事がどのような意味を持つのかを説く「論」。「論」だけど描かれるのは「東側の悪」にすぎない取るに足りないもののようには斬って捨てられない「人」。 政治の中枢以外の人々をさまざまな角度から読み解く。 たとえば建築。たとえば経済。たとえば芸術。たとえばセクシュアリティから。 東ドイツの話を読むと、どうしても「世界一うまくいった社会主義の国」のうまくいかなくなってきた今日この頃を連想する。均質な個がバラバラに存在していてつながれない、つながれない弱さと強さとか。違うところと似ているところと。 学ぶべきことだ。

Posted by ブクログ

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