商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2010/03/25 |
JAN | 9784122053052 |
- 書籍
- 文庫
世界の歴史(25)
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世界の歴史(25)
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
このシリーズとしては異色の一冊。「近代世界システム」の視点で見たアジアと欧米の500年を描いている。既にこのシリーズで地域別・時代別に述べられたところをその枠組みを超えて世界大で俯瞰する。近代世界システムとは何か? そこで言う中核と周縁とは? 近代世界システムはどう展開していった...
このシリーズとしては異色の一冊。「近代世界システム」の視点で見たアジアと欧米の500年を描いている。既にこのシリーズで地域別・時代別に述べられたところをその枠組みを超えて世界大で俯瞰する。近代世界システムとは何か? そこで言う中核と周縁とは? 近代世界システムはどう展開していったのか? 南北アメリカとアジアの違いは? など分かりやすく解説する。日本の開国事情についても詳しく述べられているが、幕府が十分に力を発揮して最良の着地点にたどり着いたことが分かって面白い。秀逸な概説書だと思う。
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香辛料、絹、綿製品、砂糖、茶菓、コーヒー、チョコレート、そしてアヘンー。人間の限りない物的欲望を背景にして人、物、金が世界を巡り、アジアと欧米は徐々に一つの世界システムを構成していく。海洋を舞台に、近代世界の転換期を描く、500年の物語。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アジア史を書きながら、日本の江戸時代にも詳しいです。つまり、江戸の鎖国がどういうものであったのか、正に世界的な視野でみることが出来たように思います。ポルトガルによるマラッカ領有から始まり、欧州列強が、コストがかかる植民地拡大・維持ではなく、むしろ交易による利益を望んでいたこと。アジアの茶・香料を欧州に輸入し、欧州からは織物の輸出という構造になります。その中で新興国のペリーがどのような覚悟で日本にやってきたのか、欧米の目から見た黒船来航の背景は面白いものがあります。19世紀後半は英国に対する新興国・ドイツと米国の次世代を巡る覇権争いが始まった時代だったとのこと、確かに振返ってみてそのような時代だったのでしょうね。17世紀前半はオランダが英国を圧倒していた時代であったという記載も数字に裏付けられて成程と思いました。
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