商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2010/03/05 |
| JAN | 9784150309886 |
- 書籍
- 文庫
天冥の標 Ⅱ
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天冥の標 Ⅱ
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商品レビュー
4.6
94件のお客様レビュー
ミクロネシアの島国で発生した謎の疫病と、そこから始まるパンデミック。 コロナ後の世界で読むと、まさにコロナ禍。コロナ前にこの描写を描く小川一水氏……すげぇよ……ってなりながら一気読み。止まらなかった……彼らには逞しく生きてほしい→ 1巻の冒頭で描かれていた“冥王斑”の始まりが描...
ミクロネシアの島国で発生した謎の疫病と、そこから始まるパンデミック。 コロナ後の世界で読むと、まさにコロナ禍。コロナ前にこの描写を描く小川一水氏……すげぇよ……ってなりながら一気読み。止まらなかった……彼らには逞しく生きてほしい→ 1巻の冒頭で描かれていた“冥王斑”の始まりが描かれる。でも、1巻ではイサリの血液由来だったのに……??となりつつ、ページを捲る手が止まらねぇぇぇ!! あと、児玉と矢来のペアが好きすぎる……この子達が後のカドムという認識で良いのか……?いやもう、ほんま頑張って生きてほしい。→ 千茅もだしジョプもだし主要メンバーが好きすぎて続きが読みたい。でもまぁ、3巻は時代が変わっちゃうので、彼らの純粋な「その後」はおそらくもう読めないんだよね……子孫は出てくるんだろうけど(というか、3巻の前半で出てくる)それは悲しいが、彼らの意志がどう生きるのかを見届けたい。
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第1巻から時代が大きく巻き戻り、西暦2010年代の物語となっている。 前作との時代の違いが大きく、どのように繋げるのだろうと思いながら読んでいたが、プラクティスという言葉が出てき始めてから一気に物語が前作と繋がり始めたように感じた。 次作も楽しみに読みたい。
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ここ最近読んだ本ではかなり衝撃的で面白かった。1巻はメニー・メニー・シープという地球外惑星を舞台に、人間や変異した人間、アンドロイドといった様々な種族の群像劇を中心に壮大なスケールで話が展開されるSFファンタジーである一方、2巻は私たちが生活している現代社会のような世界が舞台で、...
ここ最近読んだ本ではかなり衝撃的で面白かった。1巻はメニー・メニー・シープという地球外惑星を舞台に、人間や変異した人間、アンドロイドといった様々な種族の群像劇を中心に壮大なスケールで話が展開されるSFファンタジーである一方、2巻は私たちが生活している現代社会のような世界が舞台で、パンデミックとそれに翻弄される人々を精緻に描写したかなりヘビーな作品だ。1巻と2巻で時系列が大きく前後しており、「時系列の把握が困難だ」という批判はあるかもしれない。しかし、2巻で地に足の着いた世界観を提示することで、1巻で披露された数多くのSF/ファンタジー要素が、そこから飛躍した結果であるということを巧みに示唆しているという見方もできる。この飛躍の要因や過程が次巻以降で説明されるだろうと暗に示すことにより、シリーズ全体で見たときに、大きな謎を残して幕を下ろした1巻と同様にイントロの掴みとして上手く機能しているのではないかと感じた。 また、この本の真に面白いところは冥王斑によるパンデミックが引き起こした、感染者/非感染者の分断や非感染者の人間的な描写の上手さにあると感じた。特に後半で青葉が千茅との面会後に何度も手を消毒していたことを本人に打ち明けるシーンは、消毒が防疫に対して何ら効果はなく、後ろめたさを感じつつも直感的にそうしてしまうという最高に人間人間した様子が伝わってきて好きだ。あと、性交前には徹底した消毒をしていた未沙が、後半で冥王斑によって命を落とすシーンも皮肉が効いていて、これも素晴らしい。 3巻以降を読んでいないため憶測にはなるが、冥王斑が垂直感染するという特徴は、感染者側が《プラクティス》であるというアイデンティティを確立する過程を描く上でかなり有力に働くのでよく考えられているなと関心した。やたらめったら挟まれる性交シーンに深いメッセージ性を感じなかったため、余分に感じつつも、それらを差し引いても☆5をつけていいと思えるぐらい面白かった。感染症、パンデミックと聞くと否応なしにコロナ禍が想起され、無意識的に結びつけてしまうので、コロナ禍以前にこの小説に出会えなかったことだけが悔やまれる。 『天冥の標』シリーズを完走したいと思えるような一作でした。
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