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日本政治思想史 十七~十九世紀
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日本政治思想史 十七~十九世紀

渡辺浩【著】

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日本政治思想史 十七~十九世紀

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京大学出版会
発売年月日 2010/03/02
JAN 9784130331005

日本政治思想史

¥3,960

商品レビュー

4.1

10件のお客様レビュー

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2016/07/01

本書は古代中国の思想から説明を起こし、その天命思想がいかに徳川時代を内部から食い破ったのかを説明する。 個人的な感覚だが、近世の寺子屋のテキストといえば論語を含む古代中国の儒教書をイメージするが、中世には儒教的なイメージがあまりない。少なくとも儒者でビックネームは思い付かないし、...

本書は古代中国の思想から説明を起こし、その天命思想がいかに徳川時代を内部から食い破ったのかを説明する。 個人的な感覚だが、近世の寺子屋のテキストといえば論語を含む古代中国の儒教書をイメージするが、中世には儒教的なイメージがあまりない。少なくとも儒者でビックネームは思い付かないし、むしろ風林火山など孫子など兵法書の方が人気があったのかなと思う。 近世と中世では社会状況が異なるため、時代に求められる教育の質や程度が異なるのだろうが、江戸期になり羅山や仁斎をはじめとして儒学が隆盛したのは事実だ。このことは蘭学の導入や文明開化を待たずして既に積極的な海外文化の取り込み、海外文化の日本化が行われたことを意味するのだと思う。

Posted by ブクログ

2015/10/09

政治思想史というジャンルではあるがかなり多岐にわたる当時の文化経由での政治を紹介した本。 武士の思想や町人、官吏、商人などの思想を時代ごとに紹介し、さらには海外の文化思想、海外から見た日本、男女の文化などをさらりと紹介。 序盤のいわゆる武士について、脚色されたテレビなどの媒体経由...

政治思想史というジャンルではあるがかなり多岐にわたる当時の文化経由での政治を紹介した本。 武士の思想や町人、官吏、商人などの思想を時代ごとに紹介し、さらには海外の文化思想、海外から見た日本、男女の文化などをさらりと紹介。 序盤のいわゆる武士について、脚色されたテレビなどの媒体経由で表面的な彼らの文化ではなく、その実態と思想のようなものが紹介されている。これは読み応えがあった。 また性の意識などを始め、その性にまつわる封建社会の仕組みなどが読み取れ単純に面白かった。

Posted by ブクログ

2015/08/03

江戸時代の政治思想を概説。教科書に出てくる思想家の思想から、幕府の統治を正当化する、あるいは否定する政治思想まで。 面白いのは後者。どうして江戸時代は260年間も続いたのか。とりわけ、島原の乱以降大きな反乱もなく幕末の混乱期の前まで「天下泰平」が続いたのか。それを統治イデオロギー...

江戸時代の政治思想を概説。教科書に出てくる思想家の思想から、幕府の統治を正当化する、あるいは否定する政治思想まで。 面白いのは後者。どうして江戸時代は260年間も続いたのか。とりわけ、島原の乱以降大きな反乱もなく幕末の混乱期の前まで「天下泰平」が続いたのか。それを統治イデオロギーの点から考える。そして、そのイデオロギーに開国はどう影響を与えたのか。討幕のイデオロギーは佐幕のイデオロギーとどうつながっているのか。明治時代の文明開化は江戸時代にどのように準備されたか。 維新も文明開化も突然降ってきたものではない。近代に比べると退屈にも思われがちな江戸時代のダイナミズムを見直す、刺激的な一冊。

Posted by ブクログ

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