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フラッシュフォワード ハヤカワ文庫SF
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2010/01/15 |
| JAN | 9784150117436 |
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フラッシュフォワード
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フラッシュフォワード
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商品レビュー
3.6
19件のお客様レビュー
カナダの作家ロバート・J・ソウヤーの長篇SF作品『フラッシュフォワード (原題:Flashforward)』を読みました。 海外のSF作品は、先月読了したマイクル・コニイの『ハローサマー、グッドバイ』以来ですね。 -----story------------- 全世界の人びとが...
カナダの作家ロバート・J・ソウヤーの長篇SF作品『フラッシュフォワード (原題:Flashforward)』を読みました。 海外のSF作品は、先月読了したマイクル・コニイの『ハローサマー、グッドバイ』以来ですね。 -----story------------- 全世界の人びとが自分の未来をかいま見たら、なにが起こるのか? ヨーロッパ素粒子研究所の科学者ロイドとテオは、ヒッグス粒子を発見すべく大規模な実験をおこなった。 ところが、その実験は失敗におわり、そのうえ、世界じゅうの数十億の人びとの意識が数分間だけ21年後の未来にとんでしまった! 人びとは、みずからが見た未来をもとに行動を起こすが、はたして未来は変更可能なのか……全米大ヒット・ドラマの原作長篇 ----------------------- 1999年(平成11年)に刊行された作品です。 2009年4月21日(刊行の10年後)、ジュネーヴ郊外にあるヨーロッパ素粒子研究所 (CERN) の量子物理学者ロイド・シムコーとテオドシオス(テオ)・プロコピデスは、大型ハドロン衝突型加速器 (LHC) を用いてビッグバンから10億分の1秒後の状態を再現することにより、ヒッグス粒子を発見するための実験を行おうとしていた……ところが加速器の中で2つの原子核が衝突した瞬間、世界中の人々が21年後の未来である2030年10月23日の自分自身を体験する、、、 1分43秒のフラッシュフォワードの間に起きた事故や手術の中断などで多くの命が失われた……CERNで働くエンジニアのミチコ・コムラが前夫との間にもうけた幼い娘もそのひとりだった。 ロイドはミチコと婚約しているが、未来のヴィジョンでは違う女性と結婚していた……彼は未来は確定していて変えられないという持論と、両親が離婚した時の辛い記憶から、どうせうまく行かないのなら婚約を取り消した方がいいのではないかと悩む、、、 一方テオはヴィジョンを見なかったが、後に自分が2030年10月21日に誰かに殺されることを知らされ、何とかそれを防ごうとする……はたして未来は変更可能なのか!? ソウヤーが時間テーマに大胆に挑戦する問題作。 21年後の未来を、世界中の人々が1分43秒だけ体験する……というの大胆な設定だけで、SF作品好きとしては十分に惹かれるものがありました、、、 未来の自分の視点を突然“覗き込む”というアイデアは、時間SFの醍醐味そのものですし、冒頭の混乱と興奮には確かな勢いがあると感じました……特に「未来を知ってしまったことで、現在の選択がどう変わるのか」というテーマは、読んでいて自然と考えさせられ、SF的なワクワクは感じましたが、物語としての厚みはもう一歩で設定の面白さに比べてドラマの密度が薄い印象が残りました。 発想の強さ、未来を見た世界という着想の面白さに対して、物語の厚みが追いついていない……そんな感覚でしたね、、、 とはいえ、時間SFのアイデア小説としては十分に楽しめる一冊……“未来を見てしまった世界”という状況設定に興味がある読者には刺さる作品だったと思います。
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世界中の数十億人の意識が数分間だけ21年後にとんでしまった!皆の情報を集めて、浮かび上がる未来。婚約者とは違う相手と一緒にいたり、自分が殺されることが分かったり。はたして未来は変え られるのか?という規模がでかすぎる時間SF、お、おもしろすぎる~~~!! 続きが気になってページを捲る手がとまらなかった。こんなの久しぶり!手に汗を握るとはまさにこのこと、何度も手汗を拭きました笑 「未来が分かっていて、生きる意味があるのか?」という問に対して「結末が決まっている本を読むのに意味はないのか?」という返しがとても好きだった。 未来が分かっていたとしても、じゃあ自分はどうするかと考えながら生きることに変わりはない。分かっているからこそ、選択する行動が変わって、それが未来に影響する。未来は常に不確かで、だからこそ人は悩み、考えながら生きている。
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ある物理実験と寸分違わず同じタイミングで、全人類の意識が約2分間だけ、21年後の未来にとんでしまった。その影響で現実世界では事故が多発し、未来を見た人々に混乱を生じさせた。 タイムトラベルやアクションシーン満載の派手なSFではなく「人類の多くが未来と思われる場面をみてしまったら...
ある物理実験と寸分違わず同じタイミングで、全人類の意識が約2分間だけ、21年後の未来にとんでしまった。その影響で現実世界では事故が多発し、未来を見た人々に混乱を生じさせた。 タイムトラベルやアクションシーン満載の派手なSFではなく「人類の多くが未来と思われる場面をみてしまったら、どうなってしまうのか」という考察を突き詰めた作品。 興味深いのは、よくある未来の情報を使った金儲けとか、絶望的な未来を変えるというような話ではない点です。多少は言及されますが、メインではありません。 実際にそんな現象が起きれば、何が起きたのか、なぜ起きたのかの検証に躍起になるでしょう。再発の可能性が否定できないかぎり、外を歩くのも、赤ちゃんを抱くのも、あらゆる行動に危険が伴います。 そんな中、物理実験を行った責任者達の取るべき行動は?実験による影響という証拠は何一つ無いが、それ以外考えられないという状況。世界中で多くの人が亡くなった今、どのような行動が正しいのか。公表すれば取り敢えず、自分たちが再実験しない限り、二度と起こらないと伝えることはできる。公表したとして次に問題となるのは、多くの人が見た未来は、変えられるものなのか、変わらないものなのか。物理学者として、見解を示さなければなりませんが、変わらないとなれば、多くの人が命や人生を捨ててしまいます。 更に21年後の2分間に寝ていた人や既に亡くなっている人は、未来を見ていません。しかし未来を見た人の中には、そんな彼らの事件を見聞していることもあります。またそれには地域差もあります。21年後の2分間が夜だった地域では、圧倒的に未来の情報が少なくなります。 これだけのことを詰め込み、かつ海外作品で、更には20年以上前に書かれた作品であることを考えれば、違和感も最小限に抑えられていると感じました。 評論家の岡田斗司夫氏は、日本が高い技術や開発力を持ちながら、製品として世界に広めることが出来ず、多くの企業が長続きしない原因を、想像力のなさと分析しています。実際多くの欧米人は子供の頃からSF小説に触れており、もちろん社長も例外ではないそうです。 想像力を養うためのSF作品としてもおすすめな点も踏まえ、細かな違和感を含めても★5とさせて頂きました。
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