商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2009/12/25 |
JAN | 9784152090935 |
- 書籍
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ブラッド・メリディアン
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ブラッド・メリディアン
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商品レビュー
4.2
16件のお客様レビュー
2023年6月13日マッカーシーが亡くなり国境3部作しか読んでいなかったので、知人が激推しされていた本書を読んだ。これはすごい。 砂埃で血塗れでしかし乾き切っていて、ひどい悪臭。が感じられる恐ろしい物語。
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迸るイメージの力強さに圧倒された。ここには情け容赦のない殺戮があるが、不思議と罪の意識が感じられない殺伐とした世界が繰り広げられていく。アメリカの乾燥した不毛の大地の様相が死者の白骨を目にすることで、その酷薄さがひしひしと感じられた。
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再読。 圧倒的な筆致。 鏖殺の場面と過酷な自然が等しく、硬質な美しい文体で語られる。 描かれているのは酸鼻を極める陰惨な情景ではあるけれども、ほとんど読点を使わない、一文を長く長く繋いでいく文章によって、まるで神話や叙事詩を読むような気分にさせられる。 それに留まらず、登場人物があまりに魅力的。 野蛮な兵士崩れどもにも味があるけれど、彼らの中で「判事」という巨漢の異彩さが際立つ。 哲学、神学、科学、法学、芸術…あらゆる知識と技能を持ち、穏やかに微笑む万能人でありながら、どの荒くれ者よりも残酷なことを自然に行うさまに、恐怖しながらも目を離せなくなる。 癖がある、けれど何度でも読みたくなる小説。
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