商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2009/11/20 |
JAN | 9784622073734 |
- 書籍
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ならず者たち
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ならず者たち
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
2001年の9.11後の情勢を踏まえた「来るべき民主主義」論の深化とのこと。デリダの訳の分からない議論のなかでは「来るべき民主主義」の話しは、とても大きな刺激を受けているし、曲がりなりにも、9.11以降のテロリズムやアメリカの外交政策については、いろいろ問題意識をもって、考えてき...
2001年の9.11後の情勢を踏まえた「来るべき民主主義」論の深化とのこと。デリダの訳の分からない議論のなかでは「来るべき民主主義」の話しは、とても大きな刺激を受けているし、曲がりなりにも、9.11以降のテロリズムやアメリカの外交政策については、いろいろ問題意識をもって、考えてきたつもりである。きっと、理解できるはずである。 と思って、読んでみたが、これが見事に、全然分からない。デリダ、恐るべしだな。 きっと、「脱構築」についで、「来るべき民主主義」という言葉が、分かりやすいキャッチフレーズとして、広く流布したことへの反動であろうか、ここでのデリダは、極めて、難解である。 ある意味、初期のテクストの訳の分からない脱構築をやっていたときのなつかしのデリダが帰ってきた、という感じかな? フランス語における「ならず者)(vouyou)という言葉の意味をかなりくどくどと分析したり、過去の自作の議論を前提として、どんどん話しは、ぶっ飛んで行ったり、やりたい放題である。用語的にも、「脱構築」「差延」「メシア的」「歓待」などなど、デリダ語のオンパレードである。 という意味で、デリダ哲学の総決算的なニュアンスもあるのかも。 それにしても、こんな訳の分からない本、しかも、フランス語の翻訳不能な語呂合わせ満載の本を訳した翻訳者のご苦労はいかばかりと思う。 でも、この本、読んで分かる人って、日本に何人いるんだろうか?
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J・デリダ『ならず者たち』みすず書房、読了。ならず国家を糾弾する合衆国がそのものへ、民主主義を守る為にそれを殺すアルジェリア-「強者の理由がいつでも正しいことになる」ことを主権概念の再検討から浮き彫りに。「自己免疫的な自殺」に注目し、「来るべき民主主義」を構想する晩年の主著。 とても読みやすいとはいえぬ一冊ながら、「民主主義」と切り離しがたい仕方で現前する国家主権の根源的な暴力性と、その変容可能性からの展望はさすが! アクチュアルな政治問題を取り上げるのは、チョムスキーのおはこだが、それを哲学の根本問題にまで引き戻す手腕はデリダにはかなわない。 「民主的と呼ばれる体制においてさえ、主権の根底には存在-神論がある」。デリダは『ならず者たち』で、主権概念の背景にキリスト教神学が存在することを示唆するが、同書ではそれ以上のえぐりは展開されていない。
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言いたい事は二項対立で考えるからおかしくなる、と言う事につきると思う。 ただ他で言われるように若干受動的なニヒリストであり、他者を苦しめる言葉で自分の首を絞めているような印象。哲学というより文学寄りなので、主張の偏りを感じた。
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