脳科学の真実 脳研究者は何を考えているか 河出ブックス

坂井克之【著】

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2009/10/30
• JAN: 9784309624051

商品レビュー

2024/12/19

図書館に無し、
一時期流行った脳トレとかゲーム脳害悪論などは､脳研究者からすると、脳科学的な体裁をまとったブームであって厳密には科学的とは言えないと批判する。
確かに、戦略としては売れたと思うが､著者の指摘の通り､科学的な根拠に欠ける。

2016/02/09

数年前まで話題だった脳トレや脳科学について研究社の立場からお茶の間の脳科学を検証した本。

実際鵜呑みにする人がいる一方で、胡散臭さにがっかりした人も多かったはずだ。私もまたその一人。
本書ではそのような人に向けて第一線で活躍する脳科学者、脳研究者として検証している。
脳トレは無意味で、筋トレのように鍛えられるものではない。たとえテストの点数が上がっても、それが脳を鍛えたという証拠にはなっていないと。
言われれば確かにそのとおりですね。

2015/09/02

脳科学と脳研究。最近メディアに取り上げられるのは前者。脳トレやゲーム脳、はたまたニューロマーケティングなど、脳活動の測定結果が社会活動に役立っている。ように見えるが、実は脳科学者達は、科学的な裏付けはとらずに、自分たちの都合のいいように結果を解釈していることが多い。一方で、学術的に研究を進めている脳研究者も、それらの風潮を黙認しているところがある。脳研究の進展は間違いないが、都合の良い結果解釈に騙されてはいけない。