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彼女がその名を知らない鳥たち
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彼女がその名を知らない鳥たち
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商品レビュー
3.5
349件のお客様レビュー
陣治の描き方がすごいです。ほんとに生理的な意味で嫌悪してしまう。 それなのに、最後まで読むと、陣治を愛おしいと思えてくる。 いっぽう十和子はもうほんとにダメ女。 なんで陣治は十和子をここまで愛せるのか、不思議です。 黒崎も水島もクソ男。 登場人物、ダメ人間だらけですね。 痛々しく...
陣治の描き方がすごいです。ほんとに生理的な意味で嫌悪してしまう。 それなのに、最後まで読むと、陣治を愛おしいと思えてくる。 いっぽう十和子はもうほんとにダメ女。 なんで陣治は十和子をここまで愛せるのか、不思議です。 黒崎も水島もクソ男。 登場人物、ダメ人間だらけですね。 痛々しくて哀れで悲しいほど切ないです。
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面白かった!!!! けど、絶対的に好きにはなれない本(笑) とにかく最初から最後まで主人公・十和子を好きになれんかった。心に深い傷を負ってることは分かる。 陣治への嫌悪感みたいなものも描写から理解、共感はできる。けど、だからと言って自分のことを好きな陣治をわざと必要以上に傷つけながらそれで心の安定を保って…しかも生活に関しては陣治におんぶにだっこな上に家事すらマトモにせずに…。 陣治がそれについて何も不満もってないんやからいいんやけど、絶対好きになれないタイプの女。笑 姉のリンちゃんの意見に全面的に賛成!! 確かに十和子は黒崎から哀れな目にあってたけど自業自得というか自分から不幸になりにいってた。どんな甘い言葉囁かれたとしても所詮相手は既婚者で。 そんな相手の信じられへん要求を…のんだのは自分やもんな。好意を利用されたとはいえ。 黒崎のこと恨むのは勿論わかるけど、自業自得としか言いようがない。さんざんリンちゃんにも迷惑かけて。頼る時は頼るのに疎ましく思ってるし都合いいなあって思う。やっぱり十和子嫌い。笑 けど、じゃあ陣治のこと好きかと言われると… 真実が明らかになる最後の最後では嫌いにはなれんかったけど、それまではもうずっと嫌悪感の塊すぎて。書き方がうますぎて…しみったれたうだつのあがらない卑屈な中年男性…どこに魅力ある?!あのコテコテの関西弁も相まってすごい気持ち悪く感じちゃった。2人だけの時も嫌悪感やねんけど、電車の中、飲食店、そういう場所で周りからの目がある時になおのこと郡司を恥ずかしく思って疎ましく感じられるのとかすごいリアルやった。すぐ「揉んだる」って言うのもイヤ。笑 でも、じゃあそんな陣治を見下せるほど十和子がいい女なのかって言うとそんなことも無いねんよな。性格とかそういう話でなく客観的に。結局はお似合いやったんやろうなあ… そんな十和子やけど寂しいとか男にすがりたいとかそういう気持ちが出てるのか、水島みたいな奴に目をつけられる。美人でもないのに。 最初また時計の件でクレーム言い始めてスッキリしてる十和子見てなにこれ最悪って思ってたけど、まさかそこから恋愛に繋がるとは思わんくて嘘やん?!てなった。あんたが相手に?!て。 水島は十和子をバカそうな簡単に黙せそうな女として見てたんやろうけど、とんでもない女に手を出したんやでって感じ。 真実も結末も意外過ぎたけど妙にスッキリして納得感あった。
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嫌な大人、嫌なという言葉では甘すぎる… クソな大人たちしか出てこなく、思い返して浸りたい部分も特にない。 しかしこの物語でしか表現されることのない“胸糞悪さ”と“恋”(これを当てはめるのはかなり躊躇する)があり、読んでいるうちは妙に癖になる。中盤くらいまでダラダラと十和子と陣治...
嫌な大人、嫌なという言葉では甘すぎる… クソな大人たちしか出てこなく、思い返して浸りたい部分も特にない。 しかしこの物語でしか表現されることのない“胸糞悪さ”と“恋”(これを当てはめるのはかなり躊躇する)があり、読んでいるうちは妙に癖になる。中盤くらいまでダラダラと十和子と陣治の描写が続くのがちょっとしんどい。
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