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谷川俊太郎【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2009/09/10
JAN 9784087712995

商品レビュー

4.4

10件のお客様レビュー

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2023/06/01

真白いカバーに一箇所ぽっかりと孔が開いており、そこからチラリと覗くまっ赤な表紙に印字された題名は奇も衒いも無いシンプルな火の玉ストレート、その名も『詩の本』。本としての居住まいがたいへんにシックで品があって、成る程、これは素晴らしい。 〈あとがき〉で述べられているが、題意は「単純...

真白いカバーに一箇所ぽっかりと孔が開いており、そこからチラリと覗くまっ赤な表紙に印字された題名は奇も衒いも無いシンプルな火の玉ストレート、その名も『詩の本』。本としての居住まいがたいへんにシックで品があって、成る程、これは素晴らしい。 〈あとがき〉で述べられているが、題意は「単純に書物の意味でつけた。(中略)詩と呼ばれるなんの役にも立たない言葉が印刷されている本ですよ、それでも買ってくれるんですかと念を押したい気持ち」(p116)が込められているそうだ。 正直詩集を読み慣れていないへっぽこな私の理解としては〈いまここにいないあなたへ〉(p1)という本編開始前に挿し込まれている一編の詩のタイトルが本作品集をある程度一貫するテーマを示しており、姿こそ見えなくなってしまったけれども’そこに居るあなた’へかけることばを通して、かなしみとよろこび、さみしさやいとしさ、他にももっと沢山の感情を読み手の側にも思い起こさせる。 かと思えば、武満徹氏の妻である浅香氏の喜寿を祝った詩〈幸せな寡婦〉(p42〜43)は本当に浮かれているようなめでたい気持ちが全面に表れており、本書中ではある意味異色の愛らしさを感じる詩。ジャックポットまで生きるのはちょっとまだ無理よね。 その一方で〈体〉(p110〜111)はかなり直接的に強い言葉で死と向かい合った作品だと思う。「死ぬことでしか作れないのがこの世界だってこと」という境地、人間の身体を構成するもろもろの元素やら何やらが巡り巡って、例えば路傍の雑草に成り代わったりしてこの世界は延々と続いていくということ。その死にかたがどうだったかはさておき。それとも、もっと精神的な事を指しているのかなあ。 読み終わってふと顔を上げた時、隣りに座っている人や道ですれ違う人や一緒に信号待ちをしている人の事が、読む前よりもちょっぴり好きになりました。 きっと、また少し歳を重ねたら感じ方も変わる事と思う。大事にとっておきたい一冊。 1刷 2023.6.1

Posted by ブクログ

2022/05/19

谷川俊太郎さんの詩集を初読了した。 最近の詩はあれこれギミックが難しく、詩に慣れない人間には理解しづらいところがあるけど、谷川俊太郎さんの作品は何も無駄なところがなくて、誰もが一目でわかり、それでいて味わい深い。 この本はジャケもいい。 旅先の釧路でジャケに惹かれてチラッと読んだ...

谷川俊太郎さんの詩集を初読了した。 最近の詩はあれこれギミックが難しく、詩に慣れない人間には理解しづらいところがあるけど、谷川俊太郎さんの作品は何も無駄なところがなくて、誰もが一目でわかり、それでいて味わい深い。 この本はジャケもいい。 旅先の釧路でジャケに惹かれてチラッと読んだ本に札幌の俊カフェで再会、運命だったと思う。 詩に慣れない、私の大切な人にも、ぜひ読んでみてほしい詩集。

Posted by ブクログ

2020/01/31

「きみは毎朝毎晩死んでいいんだ」 たった一行にあっさりと救われてしまう。 また愛しい詩集と出逢えた。

Posted by ブクログ

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