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白夜に惑う夏 創元推理文庫
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白夜に惑う夏 創元推理文庫

アンクリーヴス【著】, 玉木亨【訳】

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白夜に惑う夏 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2009/07/31
JAN 9784488245061

白夜に惑う夏

¥1,540

商品レビュー

3.6

28件のお客様レビュー

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2024/01/03

シェトランド四重奏の二作目。絵画展の後で不審人物が殺される。思慮深いペレス警部と、本土から応援に来た合理的なテイラー警部が、事件に挑む。終盤、呆気なく解決に向かうが、イギリス最北の島、シェトランド島の静かで濃密な時間が堪能できる。

Posted by ブクログ

2023/11/20

シェトランド四重奏、2作目。 今回も前回同様に、物語の半分くらいまでエンジンがかからず。 なんだか自分の中にシェトランド時間が流れるかのごとく、まったりとしてしまう。 ミステリーなんだけど、所々でその地方特有のアクティビティが描写され、空気感を感じられるのが良い。 (今回は羊の毛...

シェトランド四重奏、2作目。 今回も前回同様に、物語の半分くらいまでエンジンがかからず。 なんだか自分の中にシェトランド時間が流れるかのごとく、まったりとしてしまう。 ミステリーなんだけど、所々でその地方特有のアクティビティが描写され、空気感を感じられるのが良い。 (今回は羊の毛刈り) 登場人物の心の声やその恋の行方など、サイドストーリーもその人物を知る助けとなり、気になるところ。 中盤に来てようやく被害者が誰だか明らかになり、 数多くの怪しげな人々のつながりが見えて来始めると あとは怒涛の一気読み。 あれこれ推理するものの、犯人はまたまた意外な人物だった。 前回の展開と類似する部分もあり、学習したはずなのに…。 4作読み終えるまでに的中できるだろうか⁈

Posted by ブクログ

2023/06/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

安定のアン・クリーヴス。 やっぱり好きだわぁ。 と言ってもまだ3作品目だけど。 本書はシェトランド四重奏(カルテット)の2作品目。 すごく昔にたまたま読んだ3作品目が面白かった印象が強く、およそ1年半前に思いついたように1作品目を読み、暫くご無沙汰してしまったが、この度『哀惜』が発刊されたのを目にしこれは、まずは仕掛り中のシリーズものを片付けておかねばと今更ながらに取り寄せた一冊。 スコットランド北部に位置するシェトランド諸島。 緯度的にはノルウェーのオスロよりも北になり、白夜が続く夏が訪れる。 そんなシェトランド署の刑事ジミー・ペレスは、恋人フランと地域の有名人ベラが共同で開催する絵の展覧会のオープニングパーティーにフランと共に出席する。 そこに現れた黒い衣装で固めた芸術家風の謎の男。 絵を熱心に眺めていたかと思うと、突如泣き崩れる。 どうやら本土から単身来た人物なのか、知人もおらず、誰も声を掛けようとしないので、しぶしぶ自分の役目かとペレスがその男に声を掛ける。 落ち着きを取り戻した男に話を聞くが、自分が誰で何故ここに居るのか分からない。身分証明の類はおろか財布すら所持していない。 どうしたものかと思いながらちょっと席を外した隙に男は忽然と姿を消す。 という謎な出来事に遭遇した翌日、近くのボート小屋でその男と思われる人物の死体が発見される。 道化師の仮面を被り、首吊りの状態で。 自殺なのか、他殺なのか。 本土から来たテイラーのせっかちで高圧的な捜査方法による結果へのプレッシャーがある中、どちらかというとペレスの優しく律儀で思慮深い言動のペースでじわじわと真相に近づいていくのが、島のゆったりとした空気感を感じ面白い。 また、このシェトランド諸島もので凄く感じるのが事件に関わっている人以外の存在感がほとんどないところ。 捜査の過程で、島内の色んな場所に行くけど、出会うのは事件関係者達ばかりだし、雑多な人が集うような場面の描写もあるけれど、大抵知人(どこどこのだれそれで昔こんな関係だったが今はご無沙汰みたいな)だし、知らない人間は観光客なので、コミュニティとしての小ささを凄く感じる。 そんな小さなコミュニティで起きた事件だからこそ痛ましさが増し、”誰が、何故、何のために”の要素が強まる。 次は『野兎を悼む春』。 が、読了済なので『青雷の光る秋』。 北欧の四部作と言えば、ヨハン・テオリンのエーランド島四部作、ヨルン・リーエル・ホルストのコールドケース(未解決事件)カルテットも頭に浮かび、これらも読みかけのまま放置している、消化しきらねばと思う今日この頃。

Posted by ブクログ

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