商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2009/07/10 |
JAN | 9784480092243 |
- 書籍
- 文庫
反=日本語論
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反=日本語論
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商品レビュー
4.3
7件のお客様レビュー
蓮實節炸裂ではない分、蓮實の著作の中ではもっとも読みやすい。 ただ、十分蓮實節も堪能できるので、蓮實の著作を最初に読むのに適した著作だと言える。 短いエッセイのため軽い読み物に思えるが、内容は極めて深い。 蓮實家は、言語感覚の実験場だ。 日本に生まれ、フランスに留学してフランス...
蓮實節炸裂ではない分、蓮實の著作の中ではもっとも読みやすい。 ただ、十分蓮實節も堪能できるので、蓮實の著作を最初に読むのに適した著作だと言える。 短いエッセイのため軽い読み物に思えるが、内容は極めて深い。 蓮實家は、言語感覚の実験場だ。 日本に生まれ、フランスに留学してフランス語をマスターした蓮實重彦。 フランスに生まれ、日本人の伴侶を持ち日本に生活する、蓮實夫人のシャンタール。 日本人とフランス人のハーフとして生まれ日本に暮らす息子。 反=日本語論と題されているが、批判されているのは日本語論だけではない。 言語理論そのものに対する批判であり、現代言語理論を支える「音声中心主義」思想に対する批判だ。 つまり、近代を作り出した西洋思想の根幹を撃つ行為でもある。 日本語とフランス語とその葛藤に基づく言語感覚を基礎に、批判の射程は驚くほど深いのだ。 「音声中心主義」とは人を拘束する「制度」だ。 だから、蓮實がライフワークとする「制度」批判の一環を成す。 我々は制度の中でも生きている。 だから、制度批判は、我が内なる制度批判にならざるを得ない。
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3/29 林修さんが 憧れの蓮實重彦さんの世界を語る 蓮實重彦さんが使った独特な擬音語について、 『反=日本語論』とあわせ紹介しました。
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朝の情報バラエティ番組で林修先生が紹介した本。口語と文語の相違は、対談集や議事録を思い浮かべて得心がいった。しかし、彼の妻曰く「日本には海もなければ田舎もない」に賛同する筆者には失望した。漱石を引き合いに出して排除と選別の説明がなされた時に、本書の面白さと著者の主訴を感じたような...
朝の情報バラエティ番組で林修先生が紹介した本。口語と文語の相違は、対談集や議事録を思い浮かべて得心がいった。しかし、彼の妻曰く「日本には海もなければ田舎もない」に賛同する筆者には失望した。漱石を引き合いに出して排除と選別の説明がなされた時に、本書の面白さと著者の主訴を感じたような気がした。いかなる国でも言葉と文字がなければ文明を築き得なかったのだから、本書の論点は亀に追いつけないアキレスを論じるがごとく問題の微分としか思えず。論文というよりはエッセイだ。
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