長沼さん、エイリアンって地球にもいるんですか？ 脱「知的」生命探査のススメ

長沼毅【ほか著】

• 販売会社／発売会社: NTT出版
• 発売年月日: 2009/07/02
• JAN: 9784757160439

商品レビュー

2012/06/13

正確には長沼毅著ではなく、長沼さんが関わった本。それにしても、ちょーおもしろい。長沼さん、対話の名手でもありました。最高潮なのは、池上高志さんと千宗屋さん。すごい対話になっています。このこととあのことがよく絡み合うな、というレベルです。普通、本を読んでいると次の展開を予測しながら読むじゃないですか。それが通用しない。飛躍、弁証していく。

・地球は水の惑星というより、塩の惑星：長沼
・目というシステムも進化論だけでは説明が難しい。還元論的なアプローチの限界：福岡
・だいたい０．１秒間ぐらいが脳にとっての「今」。コンピュータの設計にはこんな仕組みは取り入れない。：池上
・エイリアンを考えることは、自分たちの存在の根源的なものにぶつかっていく。つまり、何で生命って生まれたんだ？というところ。：千
・宇宙を扱う科学は再現性に重きを置かない別の原理が必要。まさしく一期一会。
・中国での焼き物の基準は、いわば永遠性、なるべく壊れにくいものが完成度が高い。日本は逆。

2009/08/06

対談のひとつひとつはすごく面白いんだけどまとまりがないかんじ。それならそれでいいのに、強引に全部の対談をつなげようとしてる印象を受けた。読んでいて疲れた。