1,800円以上の注文で送料無料

来るべき思想史 情報/モナド/人文知
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍

来るべき思想史 情報/モナド/人文知

清水高志(著者)

追加する に追加する

来るべき思想史 情報/モナド/人文知

2,860

獲得ポイント26P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 地方小出版流通センター
発売年月日 2009/04/01
JAN 9784925220255

来るべき思想史 情報/モナド/人文知

¥2,860

商品レビュー

3

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2018/02/28

現代フランスの哲学者であるピエール・レヴィの情報論を中心的にとりあげ、ライプニッツやミシェル・セール、西田幾多郎、パース、小林秀雄、ヴァレリーらの思想を参照しながら、その意義を明らかにする試みです。 レヴィは、セールとともにドゥルーズの哲学からも大きな影響を受けており、従来の哲...

現代フランスの哲学者であるピエール・レヴィの情報論を中心的にとりあげ、ライプニッツやミシェル・セール、西田幾多郎、パース、小林秀雄、ヴァレリーらの思想を参照しながら、その意義を明らかにする試みです。 レヴィは、セールとともにドゥルーズの哲学からも大きな影響を受けており、従来の哲学における「可能的」「現実的」の対概念に基づく全体性の限界を乗り越えるものとして、「ヴァーチャル」「アクチュアル」の対概念を掲げます。レヴィの主張する「ヴァーチャル化」とは、問題の背後にひそむ全体性をめざすことではなく、反対にすでに現われている解決から新たな課題や問題を掘り起こすことで、さまざまな情報が配置を変えながらリンクしあうことを意味しています。 しかしながらドゥルーズのばあい、ヘーゲル的な全体化を克服するために性急に「潜在性」への期待を語るあまり、「アクチュアル性」の意義が十分にとらえられていないきらいがあると著者は指摘します。そして、デカルトやスピノザとライプニッツの立場を対照しながら、セールのライプニッツ解釈にならってモナドを質料的な「媒体」(medium)として把握することで、「ヴァーチャル」と「アクチュアル」の相互運動の可能性を描き出しています。 さらに、小林秀雄やヴァレリーらの思索を手がかりに、「想像的なもの」(imaginaire)の次元においてこうした創発的な運動が成立する可能性をさぐろうとしています。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品