商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2009/04/24 |
JAN | 9784043898022 |
- 書籍
- 文庫
海の底
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海の底
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商品レビュー
4.2
1074件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自衛隊三部作3冊目。空の中のようなSF設定に加え、今回はサスペンス要素が加わる。また楽しませてもらいました。 有川浩作品の魅力は沢山思いつくのだが今回は2つ書き出してみる。 1つ目は、文章で〝真面目にふざける力〟だ。本作では巨大ザリガニ群が横須賀に侵略してくるという一つの〝ウソ〟設定について、海上自衛隊、警察、機動隊などの大人子どもがどう悩み立ち向かうか、登場人物は心理面を丁寧に、ディティールについては徹底的に調べて描き上げている。…しかもそこに出てくる大人のプロフェッショナルがカッコいいのだ。滝野さんとか明石さん、良い味が出てる。いいぞ、もっとやれ。図書館戦争シリーズなどにも通ずる、トンデモ設定を現実に即してきっちり固めてくるタイプの遊び心に見事ハメられるのである。 2つ目は、子どもの登場人物を大人として扱ってくれる有川浩の優しさである。『図書館内乱』の毱江しかり、『塩の街』の真奈しかり、有川浩は高校生を守られるべき不完全な存在ではなく、考え抜いた一意志のある1人のまっすぐな人間として描いている。今作では史上最年少中学3年生、恋心まで母親に管理されちゃったクソガキの遠藤圭介が登場する。しかし、そんなクソガキも、実は夏木と冬原に借りを返そうと大きな見栄を張り、クソガキである道を選択した登場人物の成長として描かれる。これこそ、有川浩作品が若い読者層も獲得し続ける理由であろう。大人になろうと手を伸ばす子どものプライドを、何も言わずに汲んで大人として描いてくれるのだ。 ここまで散々語ってきたが私はまだ『三匹のおっさん』も、『旅猫リポート』も読めていない!有川浩作品の初期しか堪能できていないのである!あと約15年分の作品が読めるではないか…!!!今後も有川作品をじっくり読んで、魅力を掘り下げていきたい。 最後に、夏木の不器用熱血漢と冬原の小器用冷徹男コンビは堂上教官と小牧教官を彷彿とさせてよかったです。
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自衛隊三部作の「海」に当たる。 桜祭りで一般に開放された横須賀米軍基地に突如海から巨大生物の大群が襲来し、次々と人を襲う話。リアルとフィクションがいい具合に交わっていておもしろかった。
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友人から、主人公である2人が推している俳優さんの関係性にそっくりだから是非読んでみて!!と猛プッシュされ、初めて有川浩先生の作品を手に取りました。 漠然と、阪急電車のイメージでほんわか日常系かな〜と思っていたら出だしからスプラッタ満載のSF物で度肝を抜かれページを捲る手が止まり...
友人から、主人公である2人が推している俳優さんの関係性にそっくりだから是非読んでみて!!と猛プッシュされ、初めて有川浩先生の作品を手に取りました。 漠然と、阪急電車のイメージでほんわか日常系かな〜と思っていたら出だしからスプラッタ満載のSF物で度肝を抜かれページを捲る手が止まりませんでした。 制作費全部持つから推し俳優に実写化してほしい、何故自分は石油王じゃないんだろうと悔やんでも悔やみきれません。
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