商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2009/04/03 |
JAN | 9784569671949 |
- 書籍
- 文庫
血涙(下)
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血涙(下)
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商品レビュー
4.4
32件のお客様レビュー
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うーん、なんとも悲しい物語。楊家四男だった過去を切り伏せた石幻果とそれに立ち向かう楊家の生き残り3兄妹。もう国がどうとか関係ない状況だけど、遼の方が人を大切にしている雰囲気。まぁもともと分母が少ないって事もあるかもだけど。対して宋は楊家を全滅させてでも国を守る方針で…楊家は何の為に、誰の為に戦うのか?結局は国だとか軍だとかは関係なく、自分たちのために戦うのだと自分に言い聞かせる。今の組織でも、やる気も実力もある人が、周りの同調圧力に屈して潰れていく事もあるもんね。いずれにしても素晴らしい物語でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
楊家将から始まり、切ないというか、いつまでも楊家が報われない運命から逃れられなくて読んでいて苦しい気持ちもあった。しかし、それも人生なのだとどこか腑に落ちる力強さを感じる。戦の描写は相変わらず凄すぎる。疾走感はもちろん、重要なシーンは全てが一瞬スローモーションに飛び込んでくる。このジェットコースターの様な感覚を文字で体感できる楽しさは異常だ。 今回の楊家将、血涙は「思惑」というのがかなり前面に出ている分、北方謙三らしからなという印象も少しあった。しかし、それは自分の間違いで思惑というのは、人間の本性を隠すことがとても難しい分、抗う事のできない大きな渦の様な中で、人はどう生きるのか、今の社会にも少し通ずる点もあるだろう。自分を貫くのか、渦に従うのか。どちらを選ぶことも人生、選んだ先に選んだ道がある。血の涙を流しても自分を貫く事のできる人は、今の世の中には少ないかも。 楊家という悲しき運命を辿る一家の行末を見届けた。それは人生において一つの財産といっても過言ではないかもしれない。これから楊令伝に戻って、楊家の執念が宋をという国を滅ぼしてしまうのか、梁山伯と宋の行末を見届けようと思う。
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血涙というタイトルの意味がわかってきた時、読み進めるのを躊躇った。楊家の男たちの熱い生き様、死に様、楊業に劣らぬ耶律休哥。 宋という国の腐ったところが見え、水滸伝への繋がりを感じざるを得ない。その後、吹毛剣がどうやって楊志へ渡ったのかも知りたいところ。
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