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黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2009/03/11 |
JAN | 9784334751777 |
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黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ
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黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ
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商品レビュー
3.9
13件のお客様レビュー
■黄金の壺 ★4.5(1814年作品) 面白かった。 時々読者に直接呼びかけるのが特徴。 『砂男』『G.町のジェズイット教会』のようなサイコ的ダークさはなく、メルヘン度が高いファンタジーロマンス。 竜の化身である醜い魔女などもでてはくるが、精霊や神話がかった描写は美しい。特に庭...
■黄金の壺 ★4.5(1814年作品) 面白かった。 時々読者に直接呼びかけるのが特徴。 『砂男』『G.町のジェズイット教会』のようなサイコ的ダークさはなく、メルヘン度が高いファンタジーロマンス。 竜の化身である醜い魔女などもでてはくるが、精霊や神話がかった描写は美しい。特に庭の描写。アトランティス神話とは異なるけれど、アトランティスへの憧憬を感じ、ギリシア神話にも思いを馳せる。 また通常のロマンス小説は苦手だけれど、彼の作品では別。生物的に生々しい恋愛というカテゴリではなく、幻想のヴェールに包まれたファンタジー物語りだからだと思う。 美しい3和音にうっとり。 蛇はヨーロッパでは、永遠の愛を象徴するもの。竜は悪。 百合は生命や光の象徴。 ■マドモワゼル・ド・スキュデリ★3.5 (1819年作品) 探偵小説風。他の幻想神秘ミステリとは一味違う。現実味が強い。スキュデリ婦人の聡明さが主題ではあるけれど、若者の美しい愛の物語。 あと罪に問われない伯爵って、身分力あるんだなぁとわかる。 ■ドン・ファン★3(1812年作品) 彼が敬愛するモーツァルトの『ドン・ジョバンニ』の音楽的評論に、自身の経験を交えた短編。 どこからが現実でどこからが幻想かわからない。オペラは鑑賞したことも無いので小難しい。10年後ぐらいにまた読みたいです。 ■■クライスレリアーナから クライスラーはホフマンの投影 ■『音楽嫌い』★3 ホフマン自身の音楽経験と評論かな。 天才に共感はしにくい ■『ヨハネス・クライスラーの修業証明書』★3 こちらも音楽評論と、天才芸術家が狂っていく狂気を 自身が自身に証書を書くという手法で演出している 【時代背景】 18世紀西ヨーロッパでは、市民革命・産業革命がおこり、封建制度が崩壊。 自由民権思想、個性尊重、自我発展の思想革命が活発になり、ロマン派文学が溢れた。 一方、ホフマンの生まれプロイセン王国(後にドイツ)は、啓蒙専制君主の暗愚の王の時代にあり、長年の国力が危機と改革の時代にあった。 ※古典主義からロマン主義へ。 [参照文] ※https://www.y-history.net/appendix/wh1003-055.html ※https://www.y-history.net/appendix/wh1204-010.html https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%BB%E3%83%B3%E7%8E%8B%E5%9B%BD https://www.y-history.net/wh_note/13note_0903.html 音楽、絵画も同様。 シューベルト、シューマン、メンデルスゾーンなど3大前期ロマン派といわれるドイツの音楽家が同時期。 プロイセン王国前の神聖ローマ帝国にはザルツブルク生まれのモーツァルト(1756−1791年)がいた。モーツァルトはE.T.AホフマンのA[アマデウス]、ペンネームの由来でもある。(モーツァルトの音楽体系は、ロココ様式。) シューマンはホフマンに傾倒し、曲を送るなどしている。彼の物語クライスレリアーナからも命名している。 https://www.satomichihara.com/bloginjapanese/romanticism-jp
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津村記久子さんの「やりなおし世界文学」の中で1番気になってた作品をやっと読んだ。黄金の壺はドタバタロマコメ。日常の中に入り込んだ魔術に人間が翻弄される感じは巨匠とマルガリータにも似た面白さ。2作めは推理小説的な面白さでこちらも完成度高い。
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黄金の壺は、完全にファンタジー。こういう昔の小説って小難しいやらな問答というか語りというかで私生活がメインな気もするけど、でもはるか昔は聖書とかファンタジーだしな、珍しいってほどでもないかもだけど、ちょっと意外だー。 なもんだから、表現が仰々しいとかを除けば今風に読めるんではない...
黄金の壺は、完全にファンタジー。こういう昔の小説って小難しいやらな問答というか語りというかで私生活がメインな気もするけど、でもはるか昔は聖書とかファンタジーだしな、珍しいってほどでもないかもだけど、ちょっと意外だー。 なもんだから、表現が仰々しいとかを除けば今風に読めるんではないか。 スキュデリさんの方も、いちいち表現が鬱陶しいというか、しょっちゅう感極まって大変だー、なんだけど、展開は面白いし、なにより結末への持っていき方もなかなか。人治主義がうまくまわることを示しているのか、にしても今どきの小説ではなかなか見られないぞな。 最後の方の小品はちと難易度高めかな。
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