商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2009/03/12 |
JAN | 9784480425911 |
- 書籍
- 文庫
フラナリー・オコナー全短篇(上)
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フラナリー・オコナー全短篇(上)
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商品レビュー
4.3
7件のお客様レビュー
読後感が悪すぎて、一気になかなか読めなかったのだが、初期作品含めてどれもいい。 個人的に1番印象的だった話は「強制追放者」でした。救いようなさすぎて。。
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雑誌『MONKEY vol29』フラナリー・オコナーの描いた漫画が掲載されています。上手ではないですが強烈なメッセージが伝わってくる力強いペンタッチが特徴です。フラナリー・オコナーの冷静な視線は学生時代から変わっていないというのがわかります。 ラジオ番組でフラナリー・オコナーを...
雑誌『MONKEY vol29』フラナリー・オコナーの描いた漫画が掲載されています。上手ではないですが強烈なメッセージが伝わってくる力強いペンタッチが特徴です。フラナリー・オコナーの冷静な視線は学生時代から変わっていないというのがわかります。 ラジオ番組でフラナリー・オコナーを紹介していたのを聞いて興味を持ったタイミングでこの漫画を読みました。これもなにかの縁だとおもって図書館で借りてきました。 全体の感想としては恐ろしい小説集だということです。その恐ろしさはオコナーの「おまえさんわかったつもりになってないかい」という声が聞こえてくるような感じがするところです。人種差別や暴力にたいしての我々の感情。簡単にそれが良くないことだと感じるのですが、私の中にも差別や暴力に対する快感のようなものが眠っていないかと問いかけてくるところが恐ろしいのです。 例えば『田舎の善人』。ミセス・ホープウェルと使用人のミセス・フリーマンは娘ジョイの片足が無いこと、これまでの人生で楽しいことがなにも無かったことを憐れんでいる。一方ジョイは大学で哲学を学び周りの人間が学がないことをバカにして、そこだけを拠り所に生きている。そして自分のことを賢いとおもっているジョイがふらりと立ち寄った聖書売りの男に簡単に騙されてしまいます、その男の目的は人間を辱めることなのです。登場人物がすべて他人の悪いところのみみて生きているところがものすごく怖くなってきます。生きていく糧が他人を下にみるところは現在にも通じるところがあると思います。 人間の恐ろしいところ、いやなところのオンパレードの小説集なのになぜか引き込まれていきます。そこがフランクリー・オコナーの小説のすごいところです。
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フラナリー・オコナーは1925年生まれのアメリカ南部の作家(短編の名手として知られる)。紅斑性狼瘡という難病に冒され39歳の若さで亡くなるまで、精力的に描き続けたという。本作『フラナリーオコナー全短篇』は彼女の死後にまとめられ、1972年に全米図書賞を受賞している。 友達に勧め...
フラナリー・オコナーは1925年生まれのアメリカ南部の作家(短編の名手として知られる)。紅斑性狼瘡という難病に冒され39歳の若さで亡くなるまで、精力的に描き続けたという。本作『フラナリーオコナー全短篇』は彼女の死後にまとめられ、1972年に全米図書賞を受賞している。 友達に勧められてこの作家を知った。 オコナーの小説は、日常生活のささいな悲喜劇を通して、人間のグロテスクさ、不完全さを真正面から見つめることで普遍性を獲得している、と思った。 とても好みの文体だし、「強制追放者」は僕が読んできた短篇小説の中でも(少ないけど)パーフェクトだった。上下二冊で彼女のすべての短編がまとめられていることは嬉しくもあり、早逝していることは悲しい。
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