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幸田家のしつけ 露伴・文にみる親子関係 平凡社新書452
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2009/02/13 |
JAN | 9784582854527 |
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幸田家のしつけ
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幸田家のしつけ
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商品レビュー
3.8
7件のお客様レビュー
幸田露伴が娘である文に教えた「美しい心」とはなんだったのかを、 文が残した随筆から読み解く。 現代の家庭の子育て問題と対比した個所があるので、「子育ての ヒント」のような意図で書かれたのであろうが、そこはすっ飛ばして 読んだ。 幼くして母と姉が相次いで亡くなり、迎えた継母は家...
幸田露伴が娘である文に教えた「美しい心」とはなんだったのかを、 文が残した随筆から読み解く。 現代の家庭の子育て問題と対比した個所があるので、「子育ての ヒント」のような意図で書かれたのであろうが、そこはすっ飛ばして 読んだ。 幼くして母と姉が相次いで亡くなり、迎えた継母は家事が苦手。そこで 露伴は掃除・洗濯・料理等の家事のすべて、祖母のご機嫌伺いの口上、 着物の着方、きれいに見える立ち居振る舞いを文に教える。 ほとんどが既に文自身の随筆で読んでいる内容だが、それを一挙に 集めると、厳格な父と反発しながらも必死についていこうとるす娘の 姿は、まるで一騎打ちのようだ。 掃除も洗濯も、娘が不作法なことをすれば実際に自分が手本を見せ られる父親なんて、今はいないだろうなぁ。まぁ、露伴が特別なんだ ろうけど。 厳格なだけではなく、露伴は子供たちともよく一緒に遊んだ。桐の葉の 上に、いろんな草花を料理に見立てる遊びがある。文が盛ったものを 露伴の元に持って行くと、たまたま来客があった。 「折角のご馳走、お客さまにさしあげなさい」。文が来客に捧げると、 先方も丁寧にお辞儀をし、祝福してくれる。「お嬢さんはきっと今に 料理ができます」。 死の床についた露伴は、文の腕に手を置き言う。「いいかい」。文が 答える。「はい、よろしゅうございます」。文の言葉に頷き、「じゃあ おれはもう死んじゃうよ」。死を意識した父と、別れを覚悟した娘の 会話も、またいいではないか。 各章の最後に「露伴語録」もあって、なかなかいい1冊だった。
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中学生の時、国語の例題で幸田文さんの父・露伴から家事を仕込まれる文章を読んだ。ようやくそのもとの本『父・こんなこと』を読んだのが数年前。ほかには『おとうと』しか読んでないのだけど、あの父娘について一体何が書かれているのか、この本を手にするやもうすでに読み始めていた。 筆者は新聞の家庭欄を担当していたこともある人で、さらに露伴の晩年の居宅の近所に住んでいて、この露伴の葬儀を近所の子どもとして目撃していた。そういうわけで幸田文さんの描く風景のいくつかが、筆者の子ども時代の原風景と重なったということもあり、親しみももって文さんの文章を読んでこられたようだ。さらに、家庭欄の記者さんだったことから、単なる幸田家の考察だけにとどまらず、現代の子育てにおけるヒントも織り込まれている気がした。
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文豪幸田露伴がどのように次女文を教育したか辿る内容ですが、伝記モノではなく教育についての本で、幸田親子の文章をほとんど読んだことのない私でも十分面白かったです。 特に筆者が露伴を一方的に褒め称えるのではなく、父に愛されていない文の寂しい気持ちについてページを割いており、現代の若い...
文豪幸田露伴がどのように次女文を教育したか辿る内容ですが、伝記モノではなく教育についての本で、幸田親子の文章をほとんど読んだことのない私でも十分面白かったです。 特に筆者が露伴を一方的に褒め称えるのではなく、父に愛されていない文の寂しい気持ちについてページを割いており、現代の若い親御さんに対するメッセージに感じられました。 読み進めると背筋がシャンとして、しっかりと地に足をつけた生活をしよう、という気分にさせてくれます。オススメです。
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