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ドラゴンは踊れない
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | みすず書房 |
| 発売年月日 | 2009/02/10 |
| JAN | 9784622074083 |
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ドラゴンは踊れない
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商品レビュー
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1960~70年頃のトリニダード・トバゴを描いた、民衆文学であり、不良文学であり、抵抗の文学。 いや、文学というよりは"語り"である。 舞台は、トリニダードの首都ポート・オブ・スペインに連なる丘の上のスラム街カルヴァリー・ヒル。 貧しさを誇りとし、それに根差...
1960~70年頃のトリニダード・トバゴを描いた、民衆文学であり、不良文学であり、抵抗の文学。 いや、文学というよりは"語り"である。 舞台は、トリニダードの首都ポート・オブ・スペインに連なる丘の上のスラム街カルヴァリー・ヒル。 貧しさを誇りとし、それに根差した抵抗の精神が刻まれた街で、その由来である奴隷制度の記憶を継承し、音楽と踊りと身体でそれを表現する年に一度のカーニヴァルで己の生きざまを確認する・・・。そんな街に生きる男女を捉えた人間賛歌だろうか。 彼らは己の貧しさを、支配層に従わない、非主流の生き方をしていることの象徴として生きているようだ。 仕事はしていたりしていなかったりし、酒を飲んで暴力をふるいギャンブルをし、有り余るエネルギーを音楽やダンス、歌に発露させる。 そんな生き様こそ「男」だ、人生だと思っていた彼らの上にも時代の変化はやってくる。 少しずつ少しずつ、外国資本が入り込み、国を発展させるために行儀の悪いものには蓋をされ、昨日まで仲間だと思っていた相手が、自分たち「ワル」に注がれていた畏敬の念が少しずつ薄らいでいき、一人、また一人と違う生き方を選ぶものも現れる・・・・。 彼らには何が起こっているのか分からない、いま自分たちは何にイラついているのかも分からない、周りはなぜ変わってしまったのか、変わっていった当の本人たちにすらそれは分からない。 そんな変化に、主人公のオルドリックらのやるせない怒りが頂点に達し、事件は起きる・・・。 そして、その時に悟る。 自分たちは自分たちのために抵抗し、反抗した。 しかしその反抗すら「反抗する相手」がいることに依存した生き方でしかなかった・・・。 では、これから自分たちはどう生きていけばいいのか? 街角のワルたちの、熱く、悲しい反抗。 その後、彼らがどう生きていくか。 みんながみんな同じ道を行こうという訳ではない。 でも確かに、みんながみんな、自分の新しい人生を生きていくための決意を固めていく。 カーニヴァルとカリプソの熱いリズムに乗せられて、心に熱いものを感じる、心に残る名作だった。
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なかなか読む機会のないカリブ海文学。 トリニダード・トバゴを舞台にした作品。 カーニバル文化を主軸にして、 スラム街のある一角に住む複数の人々の語りを連綿とつなぎ、 不思議な魅力のある小説としています。 男、女、アフリカ系、インド系、 破滅的な人生に浸っているもの、成功をつかむ...
なかなか読む機会のないカリブ海文学。 トリニダード・トバゴを舞台にした作品。 カーニバル文化を主軸にして、 スラム街のある一角に住む複数の人々の語りを連綿とつなぎ、 不思議な魅力のある小説としています。 男、女、アフリカ系、インド系、 破滅的な人生に浸っているもの、成功をつかむもの、 カリプソ、スティールパン、 移り変わっていく時代。豊かへの挑戦、取り残される貧しさ。 変わりゆくカーニバル、不変のカーニバル。 細やかでふくらみのある語りが、流れる川のように響き、 様々な思いをこちらに運んできます。 注釈がかなり丁寧についているので、 なかなか知らないトリニダード・ドバゴの歴史、風土、 カーニバルのしきたりなどをフォローしてくれます。 翻訳者の方のあとがきからすると、原文英語もかなり面白そう。 (さすがに私では太刀打ちできなさそうですが) しかし、この本が出版されてから少し経ちますが、 ラブレイスさんの他の著作はまだ翻訳されてないのか…。
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カリブ海に浮かぶ国、トリニダード・トバゴで年に一度開かれる『カーニヴァル』。この本はそのお祭りを舞台に繰り広げられるアフリカの『不良小説の古典』です。老若男女、スラム街の人々から恋人たちまで、皆思い思いの仮装をして踊ります。この土地では、ダンスには自分を守る力、悪魔を断ち切る力が...
カリブ海に浮かぶ国、トリニダード・トバゴで年に一度開かれる『カーニヴァル』。この本はそのお祭りを舞台に繰り広げられるアフリカの『不良小説の古典』です。老若男女、スラム街の人々から恋人たちまで、皆思い思いの仮装をして踊ります。この土地では、ダンスには自分を守る力、悪魔を断ち切る力があると信じられています。スラム街や不良と聞いて、躊躇してしまうかもしれませんが、年に一回のお祭りにかける人々の情熱に不思議と引き込まれる作品です。
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