商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 紫紅社 |
発売年月日 | 2008/11/01 |
JAN | 9784879405944 |
- 書籍
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源氏物語の色辞典
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源氏物語の色辞典
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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
昭和女子大の国文科に在籍していた頃にも、一度読んでいる。なので、再読というのが正しい。で、実は読み終わっていない。古書を購入してしまった。源氏を読んでいると、詳細に衣装や調度の色目や様々のディテールが示される。時にそれは、登場人物の教養や人となり、心情までも映し出す。ゆかしい色名...
昭和女子大の国文科に在籍していた頃にも、一度読んでいる。なので、再読というのが正しい。で、実は読み終わっていない。古書を購入してしまった。源氏を読んでいると、詳細に衣装や調度の色目や様々のディテールが示される。時にそれは、登場人物の教養や人となり、心情までも映し出す。ゆかしい色名の和語を目の前に、多くの方は、それがどんな色で、どう重なり、どう響きあい、登場人物を彩るのか、想像だけで読み通される読者も多いと思う。かく言う私もそうであった。色名から想起される色を思い浮かべ、絢爛たる思いで読むのもいいが、本書を座右に、実際のお色を確かめつつ、添えられた解説や現代語訳を見るのもいい。想像と全く違う色に驚くこともあるし、語感が、案外と正しい色相を呼び起こしていたことに驚くこともあるだろう。元吉進先生の源氏物語のお授業を受けながら、実際に図録や写真、事典などで、実際の事物にあたりながら、具体的に源氏物語を読む習慣をつけて頂いた。今になってもそれは、私にとって大きな財産であるし、単に学習のためではなく、私という人間を潤すなにかになっている。美しいものに、すなおに当たりに行き、物語の中の現実を、手元に丁寧に引き寄せる習慣をつけて頂いたのは、本当にありがたいことだった。 本書の美麗な写真は、どなたが読まれても、その目を捉えて離さないことだろう。大判の写真と、物語の抜粋に、どうか思い切り想像の翼を広げて頂きたい。至福のひとときである。 大河ドラマ「光る君へ」がきっかけで、この本を手にされる方も多いと思う。是非、この本や、シリーズ次巻の「王朝のかさね色辞典」も手にされて、ドラマの登場人物たちの装束から発せられる、言葉ではないが強力なメッセージも感じ取って頂きたい。暮らしぶり、教養、人となり、心理……様々なことを、王朝の色は教えてくれる。もちろん、原典の「源氏物語」や「枕草子」に当たる時も同様である。 なお、本書は、「源氏物語」 五十四帖の色 として、著者のお嬢さん、吉岡更紗さんが新装再編集なさったものも、出版されている。抜粋版ではあるが、非常に美しく、今風で、気軽に手に取れるので、見比べて合う方をお手元に置かれるのもよろしいのではないか。
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源氏物語54帖に描かれた色彩を完全再現。 物語を読むだけでは想像できない色彩を補うことのできる本。
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草木染めの第一人者である染司(そめつかさ)の吉岡幸雄さんが、源氏物語の登場人物たちの衣装の色を読み解き、実際に草木で染め、襲にしたものをオールカラーで再現して見せてくれる。 往時の染色方そのままに五十四帖に沿って進み、季節の移ろいや人物の嗜好の変化などがうかがい知れる一冊。
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