商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | アスキー・メディアワークス/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2009/01/07 |
JAN | 9784048674591 |
- 書籍
- 文庫
とらドラ・スピンオフ!(2)
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とらドラ・スピンオフ!(2)
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商品レビュー
3.9
18件のお客様レビュー
竜児と大河の日常をメインにした”笑える”短編集
本編のシリアスな雰囲気をちょっと一休みして楽しめる短編集である。全5編。竜司も大河もメシ食い過ぎ!というくらい食事のシーンが多く、肉まんを頬張る大河の表紙にもある意味納得である。その食べ過ぎの結果ダイエットに励むことになった【虎、肥ゆる秋】ではエアロビクス・HARD教室の面々が繰...
本編のシリアスな雰囲気をちょっと一休みして楽しめる短編集である。全5編。竜司も大河もメシ食い過ぎ!というくらい食事のシーンが多く、肉まんを頬張る大河の表紙にもある意味納得である。その食べ過ぎの結果ダイエットに励むことになった【虎、肥ゆる秋】ではエアロビクス・HARD教室の面々が繰り広げるハイテンションな弾けっぷりが凄まじい。【THE END OF なつやすみ】も冒頭の壮絶なバーベキューのシーンでまたも食いモノ絡みかと思わせながら、これが原因で意外な方向にいってしまう話だった。続く【秋がきたから畑に行こう!】は竜児が学校の裏庭に造った『高須農園』と台風の話。何気に交流を深める園芸部との「無言のやりとり」が微笑ましい。ここまでは竜児と大河のハチャメチャな日常と2人の普段の仲好し振りが垣間見える作品群である。しかし、本巻の白眉は、実は独身(30)の話【先生のお気に入り】ではなかろうか。独身(22)時代のエピソードなのだが、作者と同じ「働く女性」だけに筆も進むようで、依存する生徒、依存する彼氏、つまり依存する甘ったれ男に対して何気に言いたいことを言っている、というか書きたいことを書いている気がする。要は「おんぶにだっこ」はダメよと、人間関係なら甘えたり甘えられたりするのは当然だが甘えっ放しなのはどーなのよと暗に示した含蓄ある作品である。それでも不登校児を救った独身(22)は称賛ものである。ん?春田の話?【春になったら群馬に行こう!】?……うん、春田よくやった、頑張ったよ、ちゃんと男を見せたよ、えらいよ春田、やっぱりクラスの人気者になるよ……アホだけど。
DSK
シリーズ番外編第2弾は、短編集です。 「虎、肥ゆる秋」「THE END OF なつやすみ」「秋がきたから畑に行こう!」の3本は、竜児と大河の日常のひとコマを描いています。「春になったら群馬に行こう!」は、本編で登場した春田浩次(はるた・こうじ)と、彼の年上の彼女とおぼしき女性と...
シリーズ番外編第2弾は、短編集です。 「虎、肥ゆる秋」「THE END OF なつやすみ」「秋がきたから畑に行こう!」の3本は、竜児と大河の日常のひとコマを描いています。「春になったら群馬に行こう!」は、本編で登場した春田浩次(はるた・こうじ)と、彼の年上の彼女とおぼしき女性との出会いをえがいています。「先生のお気に入り」は、恋ヶ窪先生が22歳の新任教師のころのエピソードです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
短編集5本。小太りタイガーがダイエットに挑む「虎、肥ゆる秋」。春田の初恋物語「春になったら群馬に行こう」。夏休み最後の日に大河と竜児に何かが起きる「The End of なつやすみ」。嵐の夜には恋の花が咲、かない「秋が来たから畑に行こう」。独身(30才)の若き日の痛い想い出「先生のお気に入り」。 若干の例外はあるが、全編概ねコメディタッチで展開。全く個人的な感想で、本巻の本筋とも離れるが、本作に対して、個別キャラに感情移入して読んでないことだけは良く判った。特に大河。 大河、亜美、実乃梨の関係性の揺れが皆無の本巻は興味をそそられなかった。まして、春田や独身(30)が、本編でコメディリリーフの役割しか果たしていない本シリーズでは、彼らの補完作品に、物語全体を輻輳させる意味は見出しにくい。
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