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とらドラ・スピンオフ!(2) の商品レビュー

3.9

18件のお客様レビュー

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竜児と大河の日常をメインにした”笑える”短編集

本編のシリアスな雰囲気をちょっと一休みして楽しめる短編集である。全5編。竜司も大河もメシ食い過ぎ!というくらい食事のシーンが多く、肉まんを頬張る大河の表紙にもある意味納得である。その食べ過ぎの結果ダイエットに励むことになった【虎、肥ゆる秋】ではエアロビクス・HARD教室の面々が繰...

本編のシリアスな雰囲気をちょっと一休みして楽しめる短編集である。全5編。竜司も大河もメシ食い過ぎ!というくらい食事のシーンが多く、肉まんを頬張る大河の表紙にもある意味納得である。その食べ過ぎの結果ダイエットに励むことになった【虎、肥ゆる秋】ではエアロビクス・HARD教室の面々が繰り広げるハイテンションな弾けっぷりが凄まじい。【THE END OF なつやすみ】も冒頭の壮絶なバーベキューのシーンでまたも食いモノ絡みかと思わせながら、これが原因で意外な方向にいってしまう話だった。続く【秋がきたから畑に行こう!】は竜児が学校の裏庭に造った『高須農園』と台風の話。何気に交流を深める園芸部との「無言のやりとり」が微笑ましい。ここまでは竜児と大河のハチャメチャな日常と2人の普段の仲好し振りが垣間見える作品群である。しかし、本巻の白眉は、実は独身(30)の話【先生のお気に入り】ではなかろうか。独身(22)時代のエピソードなのだが、作者と同じ「働く女性」だけに筆も進むようで、依存する生徒、依存する彼氏、つまり依存する甘ったれ男に対して何気に言いたいことを言っている、というか書きたいことを書いている気がする。要は「おんぶにだっこ」はダメよと、人間関係なら甘えたり甘えられたりするのは当然だが甘えっ放しなのはどーなのよと暗に示した含蓄ある作品である。それでも不登校児を救った独身(22)は称賛ものである。ん?春田の話?【春になったら群馬に行こう!】?……うん、春田よくやった、頑張ったよ、ちゃんと男を見せたよ、えらいよ春田、やっぱりクラスの人気者になるよ……アホだけど。

DSK

2018/08/13

シリーズ番外編第2弾は、短編集です。 「虎、肥ゆる秋」「THE END OF なつやすみ」「秋がきたから畑に行こう!」の3本は、竜児と大河の日常のひとコマを描いています。「春になったら群馬に行こう!」は、本編で登場した春田浩次(はるた・こうじ)と、彼の年上の彼女とおぼしき女性と...

シリーズ番外編第2弾は、短編集です。 「虎、肥ゆる秋」「THE END OF なつやすみ」「秋がきたから畑に行こう!」の3本は、竜児と大河の日常のひとコマを描いています。「春になったら群馬に行こう!」は、本編で登場した春田浩次(はるた・こうじ)と、彼の年上の彼女とおぼしき女性との出会いをえがいています。「先生のお気に入り」は、恋ヶ窪先生が22歳の新任教師のころのエピソードです。

Posted byブクログ

2017/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 短編集5本。小太りタイガーがダイエットに挑む「虎、肥ゆる秋」。春田の初恋物語「春になったら群馬に行こう」。夏休み最後の日に大河と竜児に何かが起きる「The End of なつやすみ」。嵐の夜には恋の花が咲、かない「秋が来たから畑に行こう」。独身(30才)の若き日の痛い想い出「先生のお気に入り」。  若干の例外はあるが、全編概ねコメディタッチで展開。全く個人的な感想で、本巻の本筋とも離れるが、本作に対して、個別キャラに感情移入して読んでないことだけは良く判った。特に大河。  大河、亜美、実乃梨の関係性の揺れが皆無の本巻は興味をそそられなかった。まして、春田や独身(30)が、本編でコメディリリーフの役割しか果たしていない本シリーズでは、彼らの補完作品に、物語全体を輻輳させる意味は見出しにくい。

Posted byブクログ

2013/10/09

短編集がいくつか収録されていた。 どの作品もおもしろかった。特に春田の話、恋ヶ窪先生の話は登場人物の心境がうまく描写されていて感情移入できた。先生の話はあっさり終わってしまったのでもう少し読みたかった。

Posted byブクログ

2012/07/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とらドラのスピンオフ第2巻。 この巻はどれも結構面白かったけど、やっぱり本編でアホすぎてもはや癒しキャラみたいになってる春田くんと、なかなかキテレツな彼女さん(美大生)の馴れ初め話、「春になったら群馬に行こう!」と、独身(30)ことゆりちゃんの痛い時代の話、「先生のお気に入り」が好き。 春田くんは大体幸せそうなのでさておいて、ゆりちゃんはとらドラ界で亜美ちゃんと並んで幸せになって欲しいランキング1位に君臨しております・・・・・・。ゆりちゃん本当、頑張ってお仕事してるのになぁ・・・・・・。 とらドラコンビの通常営業は大変かわいい。 そしてインコちゃんは・・・・・・いつも変だね・・・・・・。

Posted byブクログ

2012/04/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とらドラのバックエンドで走ってるストーリー。本編の非日常性とはひと味違った苦みのあるエピソードもある

Posted byブクログ

2012/01/14

たまにはこういう本もいいよね。 高校時代に竹宮さんに出会ってから(少なくとも電撃文庫作品は)全部読んでます。 なんか、微妙な言い回しとか主人公のキャラとか好きなんですよね。 あ、あとあーみん良いよ、あーみん。

Posted byブクログ

2011/08/07

虎、肥ゆる秋 ギャグタッチで大河のダイエット奮闘記を描いている。現実から逃避したい心情はやけに共感できる描写だった。 春になったら群馬に行こう! 春田の恋愛奮闘記。 春田が不器用でアホでよかったと思える話。シリアスな内容が主軸なのだが、春田を中心に据えることによって内容が過剰に...

虎、肥ゆる秋 ギャグタッチで大河のダイエット奮闘記を描いている。現実から逃避したい心情はやけに共感できる描写だった。 春になったら群馬に行こう! 春田の恋愛奮闘記。 春田が不器用でアホでよかったと思える話。シリアスな内容が主軸なのだが、春田を中心に据えることによって内容が過剰に重くなっていないのも良い。 THE END OF なつやすみ BBQの悲劇。 こういう話を読む度に作者はギャグタッチの話の方が輝くなあと思ってしまう。 秋がきたから畑に行こう! 高須農場vs秋の空 収穫直前の独特の衝動を思い出させてくれる。 とりあえずみのりんかわいいよみのりん。 先生のお気に入り ゆりちゃんファンに贈る――若かりしゆりちゃんの壮絶新米教師奮闘記。

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2010/07/17

とらドラの短編集第2弾。 本編の骨休み的なタイミングで出されてはいるものの、中身はかなりバラエティーに富んでいる。 春田のエピソードでは「バカなりの一生懸命」を誇張気味に描いているおかげで話の流れが通っていて読みやすかったし、一方で大河のダイエット話や担任のゆりのエピソードな...

とらドラの短編集第2弾。 本編の骨休み的なタイミングで出されてはいるものの、中身はかなりバラエティーに富んでいる。 春田のエピソードでは「バカなりの一生懸命」を誇張気味に描いているおかげで話の流れが通っていて読みやすかったし、一方で大河のダイエット話や担任のゆりのエピソードなど、ちょっとしたスパイスも効いていると思う。 各エピソード自体は小粒でも一冊として読めるコンテンツに仕上がっていると思う。

Posted byブクログ

2010/07/10

今回のスピンオフは短編集。 竜児の餌付けで肥えに肥えた大河の話やら、竜児が学校の畑に植えた芋の話やら日常の一幕な話。 そんな短編集ではあるが、メインは9巻で登場した春田とその彼女にまつわるエピソードかな。 アホだアホだ言われている春田ではあるが、思慮の深い浅いは別として考えて考...

今回のスピンオフは短編集。 竜児の餌付けで肥えに肥えた大河の話やら、竜児が学校の畑に植えた芋の話やら日常の一幕な話。 そんな短編集ではあるが、メインは9巻で登場した春田とその彼女にまつわるエピソードかな。 アホだアホだ言われている春田ではあるが、思慮の深い浅いは別として考えて考えて生きてるんだな。と。 それでもラブコメは全く似合わないがw

Posted byブクログ