商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2008/11/13 |
JAN | 9784062761918 |
- 書籍
- 文庫
百寺巡礼(第三巻)
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
百寺巡礼(第三巻)
¥682
在庫なし
商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
第三巻では、京都の寺がとりあげられています。 金閣寺(鹿苑寺)と銀閣寺(慈照寺)では、ともに室町幕府の将軍でありながら、まったく異なる個性をもつ足利義満と義政の二人の人物像についての考察を展開しつつ、両者がそれぞれどのような考えにもとづいて、これらの建物をつくることになったのか...
第三巻では、京都の寺がとりあげられています。 金閣寺(鹿苑寺)と銀閣寺(慈照寺)では、ともに室町幕府の将軍でありながら、まったく異なる個性をもつ足利義満と義政の二人の人物像についての考察を展開しつつ、両者がそれぞれどのような考えにもとづいて、これらの建物をつくることになったのかということが論じられています。 また、東本願寺および西本願寺をあつかった章では、東西分裂にいたった経緯を語りつつ、ともに親鸞の教えをいまに伝えていることが説かれています。 清水寺の章では、宗派にこだわらずにお参りできることに著者は注目しており、それを「多神教的」ないし「神仏習合的」と呼んで、宗教の対立が激化する現代の世界情勢を変える可能性を見ようとしています。多神教が宗教的寛容にを結びつき、一神教は非寛容的であるという議論は、梅原猛などがさかんに主張していましたが、著者の議論もその影響を受けたものでしょうか。図式的にすぎる印象はいなめませんが、ともあれ清水寺における信仰のかたちを紹介する文章として読むことは可能だと思います。
Posted by
京都をじっくりと見てまわりたくなる内容。 日本人なら、京都のこと、日本のことをもっと知っても悪くない。 読みやすいし、京都Ⅱ編もあるようなのでそちらも読んでみよう。
Posted by
金閣寺、銀閣寺に始まり、清水寺に至るまでさながら修学旅行のような豪華ラインナップです。 しかし、そうした派手さとは裏腹に、五木氏の仏教に対する宗派を越えた洞察の鋭さには敬服します。 ちょうど銀閣寺の章を読んでいるときに、NHKで銀閣寺の創建当初の姿に迫る非常に興味深い番組が放...
金閣寺、銀閣寺に始まり、清水寺に至るまでさながら修学旅行のような豪華ラインナップです。 しかし、そうした派手さとは裏腹に、五木氏の仏教に対する宗派を越えた洞察の鋭さには敬服します。 ちょうど銀閣寺の章を読んでいるときに、NHKで銀閣寺の創建当初の姿に迫る非常に興味深い番組が放送されていました。何でも、白壁に明礬を塗りこめた、きらきら輝く白亜の建物だったとか。 こうした知見を踏まえると、また新しい角度から銀閣寺、足利義政を理解することが出来るのではないかと思います。ぜひ、五木氏の意見も聞いてみたいです。
Posted by