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T型フォード殺人事件 集英社文庫広瀬正・小説全集5
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 1996/05/01 |
| JAN | 9784087505238 |
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T型フォード殺人事件
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T型フォード殺人事件
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商品レビュー
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広瀬正の長短篇作品集『T型フォード殺人事件(広瀬正小説全集5)』を読みました。 広瀬正の作品は一昨年の9月に読んだ『ツィス(広瀬正小説全集2)』以来ですね。 -----story------------- 昭和モダン華やかなりし頃、その惨劇は起きた―。 関西のハイカラな医師邸に...
広瀬正の長短篇作品集『T型フォード殺人事件(広瀬正小説全集5)』を読みました。 広瀬正の作品は一昨年の9月に読んだ『ツィス(広瀬正小説全集2)』以来ですね。 -----story------------- 昭和モダン華やかなりし頃、その惨劇は起きた―。 関西のハイカラな医師邸に納車された最先端の自動車「T型フォード」。 しかし、ある日、完全にロックされたその車内から他殺死体が発見されたのだ。 そして46年後、この車を買取った富豪宅に男女7人が集まり、密室殺人の謎に迫ろうとするが…。 半世紀を経てあきらかになる事件の真相とは? 著者会心の傑作ミステリ中編ほか2編を収録。 ----------------------- 1972年(昭和47年)に刊行された作品……中篇の『T型フォード殺人事件』に加え、短篇の『殺そうとした』と『立体交差』の2作品が収録されています。 ■T型フォード殺人事件 ■殺そうとした ■立体交差 ■解説 石川喬司 台風の夜、隠居した元社長の泉の邸に7人のカーキチの男女が集まり、日本に5台しかないという1924年製のT型フォードが披露される……そのT型フォードは滋賀県の新しがりやの医者が往診用に大正14年に2千円で購入したものだが、ある事件のために1年半しか使用されず死蔵されていた、、、 事件というのは奇妙な密室殺人で、犯人がどうやって鍵のかかったT型フォードの中に死体を運びこむことができたのかが大きな謎になっており、クラシック・カーの披露パーティはやがて46年前の密室殺人の真相をさぐる推理ゲームに変わるが、その席上で新しい殺人事件が発生……現代と過去の事件が絡み合い、事件の真相に迫る『T型フォード殺人事件』、 自動車教習所の指導員である黒木は美しい人妻の啓子に惹かれ、彼女の口から冗談半分に夫の殺害計画を聞かされる……その後、食事に招かれるとおあつらえ向きに夫を殺害する好機が訪れ、、、 著者の処女作……短篇として工夫が凝らされ、ドキっとする結末が印象的な佳作『殺そうとした』、 道路拡張工事を対応する谷千吉は、立ち退きを拒む発明家の説得に赴くが彼はタイムマシンを操り千吉を未来に行かせ工事の中止を訴える……昭和47年当時に書かれた未来の東京や読売ジャイアンツの姿が興味深く、結末も印象的なSF作品『立体交差』、 3作品とも面白かったですね……特に短篇の2篇は好みでしたね。 入手困難な広瀬正の作品、機会があれば他の作品も読んでみたいですね。
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○ 総合評価 ★★★☆☆ 〇 サプライズ ★☆☆☆☆ 〇 熱中度 ★★★☆☆ 〇 インパクト ★★☆☆☆ 〇 キャラクター★★★☆☆ 〇 読後感 ★★★☆☆ まず,カバーイラストが和田誠なのが嬉しい。昔,よく読んだ星新一のカバーイラストが和田誠だった。「T型フォード殺人事件」は,このイラストに惹かれて購入したようなものである。 広瀬正という作家の存在は全く知らなかった。カバー裏の著者解説を見ると,1924年生まれで1972年没。バンドをした後,主にSF作家として活躍していた様子。解説も見ると昭和47年(1972年)に,心臓発作で急死したとのこと。作品を発表するたびに直木賞候補となっていたが,SFということもあって直木賞は受賞できなかった。輸出用のクラシックカーのモデル製作も行っていたという異色の経歴。このT型フォード殺人事件は,著者唯一のミステリで遺作である。巻末で確認すると2008年11月25日に出版された改訂新版の第1刷。あまり売れていないのか。また,手に入りにくくなりそうな1冊である。標題作のほかに,2作の短編も収録されている。それぞれの感想は以下のとおり 〇 T型フォード殺人事件 泉大三が,知人・友人を招いてコレクションであるクラシックカーのT型フォードを紹介する。そのT型フォードは,殺人事件の舞台となったことがあるいわくつきの存在だった。 そのT型フォードのもともとの持ち主だった疋田善三は,T型フォードの中で発見された死体について,殺人事件の概要を話し,T型フォードのお披露目会に参加していた7人が推理合戦をする。 しかし,その真相は,無実の罪で逮捕され,無期懲役の刑を受けていた泉大三(馬杉)が,真犯人と思っていた白瀬圭一(三田村圭吉)の口から真実を聞くために,疋田善三と早乙女寛の力を借りて白瀬に罠を仕掛けていたのだった。 プロットがよくできている。46年前に起こった殺人事件の真相を真犯人の口から聞き出すために,真犯人と目される人物を読んで46年前の事件の推理合戦を始める。その最中に殺人事件が発生したと思わせるが,その殺人事件も罠。実際はただの食塩を青酸カリだと思わせていたので,殺人には至らなかった。殺人を仕掛けたことで,真犯人の三田村は自白に至る。 第6章のみ1人証の語り手が代わるという叙述トリックもあり,全体としてよくできたミステリになっている。とはいえ,泉大三=馬杉や白瀬圭一=三田村圭吉という関係性については,これといった伏線がない。密室トリックは外から蝶番が止められるように細工をしていたというもの。この密室トリックは興ざめ。もう少しブラッシュアップできていれば,古典として読み続けられる存在になっていただろう作品である。惜しい。40年以上前の作品であるということも踏まえ,★3で。 〇 殺そうとした 著者のデビュー作。自動車教習所の教官である黒木が教え子である啓子と相思相愛になり,二人で冗談のように言っていた啓子の夫である佐山殺しを実行しようとする話。佐山は自動車にも詳しく,柔道5段。自分を殺害しようとした啓子を殺害し,最後には,これも自分を殺害しようとした黒木を殺害するというオチ。 事故死に見せかけるための黒木と啓子が考えたトリックはやや陳腐。佐山が実は自動車に詳しく,柔道の達人だったという部分についても,これといった伏線はない。それなりに読ませるのは,作者の小説の上手さのゆえんだろう。★2で。 〇 立体交差 タイムトラベルモノのSF。主人公の谷千吉は,東京オリンピックを成功させるために道路工事を計画している官庁の職員。取り壊しのために中村家を訪れる。そこで,1984年にタイムトラベルし,未来の自分の姿を知る。未来の自分から,今後の行動を示唆されるが,あえて未来の自分がしていた行動と別の行動を取るというオチ。 昭和風俗モノというか,当時の人が考えていた未来の描写などを楽しむ作品か。それなりに楽しく読めるがさほどの意外性もない。★2で。 トータルとしては,ややおまけの★3で。決して楽しめない作品ではないが,古典として読み継がれていきそうなレベルでもない。そういった意味では,また,手に入りにくくなりそうな作品でもある。
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