縞模様のパジャマの少年

ジョンボイン【著】, 千葉茂樹【訳】

• 販売会社／発売会社: 岩波書店
• 発売年月日: 2008/09/12
• JAN: 9784001156232

商品レビュー

2025/08/01

ホロコーストやアウシュビッツという名称は本に出てこないので本当に知らない子どもが読んだらどういう事？ってなるかもしれないけど、知っている立場から読むと辛い。
物語は不穏なんだけど先へと引きつける面白さがある。ブルーノが無知で純粋であるが故に縞模様のパジャマを着た友達のシュムエルと友達になって優しく出来たんだろうけどね。
やがてやってくる結末は心にズーンときた。

映画化もされていて衝撃のラストとして有名。なるほど、これは映像で観ると本よりも衝撃的かも。

2025/06/29

醜い、悲しい歴史。
途中、あまりに何も知らず、知ろうともしないブルーノにいらいらもするけれど、これこそがこの歴史をよく知らない現代の私たちの姿だと思うと、胸が苦しくなる。
エバのような、文化を愛する女性がいながらヒトラーはどうしてこんな道を歩んだんだろうか…。
ユダヤの血をひく少女と交流もあったというのに。どうして、どうして…。

2025/03/01

純真無垢なナチス高官の息子ブルーノと、ユダヤ人収容施設に収監されている少年シャムエルが、全く異なる環境下ながらも友情を深めていく話。

純粋な子供だからこそ、人種・信条の垣根を超えて絆が生まれ、ときに社会の不平等を理解できず人を傷つけてしまう両面性を上手く描いてたいたように思う。何よりも皮肉な結末に心が傷んだ。