1,800円以上の注文で送料無料

テンペスト(下) 花風の巻
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍
  • 1221-05-01

テンペスト(下) 花風の巻

池上永一【著】

追加する に追加する

テンペスト(下) 花風の巻

1,760

獲得ポイント16P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2008/08/29
JAN 9784048738699

テンペスト(下)

¥1,760

商品レビュー

3.7

167件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/04/09

感想 どこに行っても目立ってしまうから自分から良からぬ方向に行っているようにも見えなくもない。 まさかの真鶴と寧温の同時入れ替わりなんて、もうドリフじゃん! 寧温も頭が良い割に抜けてるところが結構ある謎。毎日が渡鬼状態。 あらすじ 八重山に流刑になった寧温は、早速、清国と...

感想 どこに行っても目立ってしまうから自分から良からぬ方向に行っているようにも見えなくもない。 まさかの真鶴と寧温の同時入れ替わりなんて、もうドリフじゃん! 寧温も頭が良い割に抜けてるところが結構ある謎。毎日が渡鬼状態。 あらすじ 八重山に流刑になった寧温は、早速、清国と米国の仲裁をすることに。無事に解決して、英国の首里への侵略を懸念した寧温は、首里に上奏するも、罪人の身で行ったことだと、牢獄送りになる。 マラリアになった寧温は神職のおばあに助けられ、真鶴に戻り生きていくが、首里から派遣された役人の歓迎会で踊りを見せて、宮廷に上がることを進められる。宮廷に上がると待っていたのは側室試験だった。真鶴は側室試験に受かってしまう。 真鶴は、懐妊率が高い日取りを決めるため占い師を雇うが、それは元聞得大君の真牛だった。真牛は真鶴を脅すが、王宮によって取り締まりにあう。 同じ頃、側室になった真美那が懐妊する。思戸は信頼と政治力で最年少の大勢戸部に抜擢される。真牛は牢獄を脱走するも、海運業者への借金で遊女に身を堕とす。 遂に米国ペリーの艦隊が、日本進出の足がかりとして琉球にやってくる。朝薫ではペリーに太刀打ちできず、王は遂に寧温に恩赦を出して、真鶴は寧温に戻る決意をする。寧温ペリーとの交渉にあたり、日本に目を向けさせることで琉球と米国の不平等条約を回避する。 王宮は、薩摩派が牛耳り、朝薫や嗣勇は左遷される。寧温はギリギリのところで琉球を支えていた。真美那に真鶴と寧温が同一人物であることがバレる。真鶴はその後、懐妊していることが分かる。薩摩派は斉彬の死去により、琉球から手を引く。真美那の計らいで真鶴も左遷され、お産に集中する。そして見事に男子を産むが、第一尚氏の復興を目指す兄に、寧温と真鶴が同一人物であることがバラされる。 真鶴は王の逆鱗に触れ、斬首されそうになるが、これまでの実績と側室だったことから久米島への流刑の判決が下される。しかし、真美那の助けで、真鶴は子の明を連れて脱走する。真鶴は逃亡生活の中、明を育てて、明は知識お化けとして成長し、科試を目指す。 時は流れ、明治十二年、日本政府は武力で脅し、琉球を県として配下に治め、琉球王朝は解体される。琉球にトドメをさしにきたのはかつての薩摩武士の雅博だった。真鶴は雅博との愛を誓う。

Posted by ブクログ

2025/03/02

帯には宗田理先生の「ベルばらの琉球版か。」 ベルばら読んでないですが。「薬屋のひとりごと」世界観が好きな人はどハマりするのではないでしょうか? 時代は清国と薩摩藩の間で揺れる美しい琉球王国 主人公はテンペスト=暴風を起こすとして誕生した女の子 真鶴  超優秀な少女真鶴は逃げ出し...

帯には宗田理先生の「ベルばらの琉球版か。」 ベルばら読んでないですが。「薬屋のひとりごと」世界観が好きな人はどハマりするのではないでしょうか? 時代は清国と薩摩藩の間で揺れる美しい琉球王国 主人公はテンペスト=暴風を起こすとして誕生した女の子 真鶴  超優秀な少女真鶴は逃げ出した兄の代わりに男の見た目となり宦官として官僚試験に挑戦して最年少首席合格 そこから超優秀官僚となり王宮内の政争派閥争い国家間の交渉 でも本当は女だから周りの男性はドキドキ さらに女だけの王宮の裏側後宮にも 恋もあり、男の友情、女の友情 泣きも笑いも驚きも 異世界転生+少女マンガみたいになりそうな設定なんだけど、琉球の時代背景や文化歴史がしっかりと描かれて超重厚なストーリー ポイントで挟み込まれる琉球の短歌(琉歌)が登場人物のその時の気持ちを表していてとてもいい雰囲気を与えてくれる  長いけど終盤になると終わってほしくない気持ちになる 歴史物なので必ず終わりが来る そして、必ず沖縄 琉球王国に行きたくなるでしょう

Posted by ブクログ

2024/06/29

女だからという理由だけで生き方が決まっていた時代、現代でいうキャリアウーマンとして生きるためには性別を偽らなくてはいけない… いくら性別を偽っても、身体としての性からは逃れられず、男社会での生きづらさは現代でもまだあるなと思いながら読みました。 側室になる前に、せめて妊娠する前...

女だからという理由だけで生き方が決まっていた時代、現代でいうキャリアウーマンとして生きるためには性別を偽らなくてはいけない… いくら性別を偽っても、身体としての性からは逃れられず、男社会での生きづらさは現代でもまだあるなと思いながら読みました。 側室になる前に、せめて妊娠する前に正体を明かして雅博と幸せに暮らす選択をすればいいのに…とヤキモキしました。 琉球、沖縄の歴史を学ぶことができた作品でした。 日本政府はこの後も太平洋戦争で沖縄の人々を苦めたのだと思うと、やりきれない思いです…

Posted by ブクログ