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博物館の裏庭で 新潮クレスト・ブックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/08/29 |
JAN | 9784105900694 |
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博物館の裏庭で
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商品レビュー
4.2
14件のお客様レビュー
4代にわたる、ある何でもない家族の年代記。割と好きなジャンルなのだが、登場人物が多すぎ、また交互に新旧入れ替わる時系列で疲弊してしまった。登場人物たちにもあまり感情移入ができなかった。
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年明けから読み始めて、約一週間でようやく読み終えた、「ルビー・レノックス」の家族四世代に渡る、それぞれの人生模様を積み重ねた歴史は、何か輝かしい偉業を成し遂げたわけでもないし、家族って素晴らしいと思えるものでもなく、むしろ、辛く悲しく、陰湿で、下品で、現実味がありすぎて、何を言い...
年明けから読み始めて、約一週間でようやく読み終えた、「ルビー・レノックス」の家族四世代に渡る、それぞれの人生模様を積み重ねた歴史は、何か輝かしい偉業を成し遂げたわけでもないし、家族って素晴らしいと思えるものでもなく、むしろ、辛く悲しく、陰湿で、下品で、現実味がありすぎて、何を言いたいんだと思うかもしれない。 しかし、私にはそれにすごく共感できるものがあった。 何故なら、私もそう思えるような人生を送ってきたからです。 それに、よく目を凝らして見てみると、小さいながらも、細々と輝く愛も確かに存在する。 その現実味溢れる、人生の再現度がすごいのであって、そこには、きれい事だけで人生は成り立たないことを実感させてくれる。 確かに、バンティやパトリシアの人間性を読んでいくと、決して好きになれない要素が多いと思うかもしれない。 でも、彼女たちも涙を流して泣いている場面もあるんですよ。 別に彼女たちに限らず、意地の悪いレイチェルが、アルバートのことを自慢気に話していたり、子供の写真を胸にしっかり抱きしめていた彼女もそうだし、女に限らず男だって、ジャックとスパニエル犬のジェニーの戦時下での悲劇や、ロレンスの終盤での思いの丈を吐き出す様には、真に目頭を熱くさせるものがあり、それらの中には、本人たち同士でその思いが伝えられない悲劇もあるけれど、それが無くても、遠いどこかで自然と涙にくれることができる、それは正に家族の遺伝子が為す偉業であって、決して事故に遭いやすい遺伝子だけを持つ一族ではないのです。 ルビーもネタバレの一件含めて、その人生は決して安易でやさしいものではなく、彼女の愛は大きくないのかもしれないし、「かわいそうなルビー」というフレーズの真意に涙したが、それでも、十五年待った甲斐があったと思えたり、過去は引きずって歩くものだと辛苦も受け入れて、彼女自身の人生を歩む様には、たとえ名誉や栄光がないとしても、素直に拍手を送りたい気持ちになりました。 「人生はなぜこんなに美しいと同時に、こんなに悲しいのだろう?」と、思いを巡らしたこともあったルビー。 それが人生だからだと私は思う。 そして、何より私がいちばん嬉しかったのは、初の長篇にして、ウィットブレッド賞受賞作でも、作風がブロディシリーズと全く変わっていない、アトキンソンの変わらぬ信念だった。
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一族の物語。主に女性の視点から語られる。 日常を生きながらも、退屈して鬱屈した思いを抱えたり、中には不倫にのめり込んだり、失恋したり。 バンティの不倫のシーンは、ぼかされていなかったので嫌だった。生々しすぎるし、実の子どもに目撃されるのかって。
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