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ヘッダ・ガーブレル 岩波文庫
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ヘッダ・ガーブレル 岩波文庫

ヘンリック・イプセン(著者), 原千代海(著者)

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ヘッダ・ガーブレル 岩波文庫

594

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1996/06/19
JAN 9784003275054

ヘッダ・ガーブレル

¥594

商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2010/05/28

イプセンの代表作の一…

イプセンの代表作の一つです。主人公ヘッダは美しく魅力的な婦人ですが、暇で退屈だけれど自分では何をしたらいいのか分らない、そして何もしない、でも他人の成功には平静でいられないというタイプの女性です。<強そうで臆病><望みが高いが平凡><気位が高いくせ嫉妬深い>といった複雑で矛盾した...

イプセンの代表作の一つです。主人公ヘッダは美しく魅力的な婦人ですが、暇で退屈だけれど自分では何をしたらいいのか分らない、そして何もしない、でも他人の成功には平静でいられないというタイプの女性です。<強そうで臆病><望みが高いが平凡><気位が高いくせ嫉妬深い>といった複雑で矛盾した性格が見事に描かれています。

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2010/05/28

ガーブレル将軍の娘ヘ…

ガーブレル将軍の娘ヘッダは美しく魅力的な婦人ですが、暇で退屈だけれど自分では何をしたらいいのか分らない、そして何もしない、でも他人の成功には平静でいられない。強そうで臆病,望みが高いが平凡,気位が高いくせ嫉妬深い,複雑で矛盾した性格のヒロインです。

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2024/12/10

『ヘッダ・ガーブレル』は、ノルウェー出身のイプセンによる1890年に出版、翌年初演された戯曲。『野鴨』同様に悲劇でしたが、こちらはタイトル女性のイカれっぷりに驚きました。 ガーブレル将軍の娘ヘッダは、学者のイェルゲン・テスマンと結婚。半年に渡る新婚旅行から帰ってきましたが、何故...

『ヘッダ・ガーブレル』は、ノルウェー出身のイプセンによる1890年に出版、翌年初演された戯曲。『野鴨』同様に悲劇でしたが、こちらはタイトル女性のイカれっぷりに驚きました。 ガーブレル将軍の娘ヘッダは、学者のイェルゲン・テスマンと結婚。半年に渡る新婚旅行から帰ってきましたが、何故か気鬱な様子。 夫は、お世辞にも社交的ではなく、学者肌で研究熱心なのに対し、ヘッダは容姿端麗ですが、特に何か取り柄や興味もありません。相反する二人が半年も旅行すれば、ヘッダとしては退屈で不満たらたらです。 そんな折、イェルゲンのライバルであるエイレルト・レェーヴボルクが本を出したとの噂。彼は、研究熱心でありながら社交的でモテるタイプ。その彼を追って、ヘッダの学友だったエルヴステート夫人が訪ねてきます。どうやら、エイレルトの本には、その夫人の助力もあったとのこと。それを知ったヘッダは嫉妬心に駆り立てられ……。 ヘッダのように、何か趣味や興味があるわけでもなく、プライドが高くて他者が何かに成功すると、自分を棚に上げて嫉妬心の塊のごとく他者を貶めようとする人って、程度の差こそあれ意外といるかもしれないですね。普通は行動に移さないですけど。 こう書くと悪女に違いないですが、結末を知るに至り、悪女というより気狂いと言った方が的を射ていると思う。後先を考えない短絡的な行動と言いますか……リアルでは、こんなキティちゃんとはお近づきになりたくないですね。 本作は、『人形の家』や『野鴨』同様に、舞台を見てみたいと思わせる内容でした。特に本扉をめくったところに、ヘッダ役の女優の写真が載っていますが、ピストルを構えて庭に向かってぶっ放している様子がわかって良かったです。それにしても、イプセンの他の作品を読もうとしても、本作を含めていろいろ絶版なのが残念ですね。

Posted by ブクログ