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必要になったら電話をかけて 村上春樹翻訳ライブラリー
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2008/07/10 |
| JAN | 9784124035117 |
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必要になったら電話をかけて
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商品レビュー
3.4
11件のお客様レビュー
・薪割り ・どれを見たい? ・夢 ・破壊者たち ・必要になったら電話をかけて 「薪割り」を読んでいて何も感じなかった。「はあ。で?」って感じで。ある男がアル中で施設に入り、出てきたら妻から離婚宣告をされた。妻には男がいた。よくある話だ。 気を取り直して「どれを見たい?」を読んだ...
・薪割り ・どれを見たい? ・夢 ・破壊者たち ・必要になったら電話をかけて 「薪割り」を読んでいて何も感じなかった。「はあ。で?」って感じで。ある男がアル中で施設に入り、出てきたら妻から離婚宣告をされた。妻には男がいた。よくある話だ。 気を取り直して「どれを見たい?」を読んだ。感想は「はあ、でなに?」ある夫婦が引っ越す前に(別々に暮らす予定)、家主である夫婦に食事に招待される。夫の前妻は事故で亡くなっており、妻の友達と再婚した。そこで家主夫婦は食事の後に自分達が旅行に行ったフィルムを二人に見せる。それは喪失と再生を象徴したものであった。よくある話だ。 結局最後まで「え?なに?なにを描いてるの?」で読み終わってしまった。 一貫しているのは破壊、修復、再生、そしてアルコールと男女の別れ… そして夢。 「フロイトの夢判断的なことか?まさかそんな単純なわけはないでしょ」とも思いつつ…。 再起をかけるとき、人は何かしらの行動に意味を見出し、信念を持って取り組んだり、そこに希望の糧を求めたりすると思う。 ここでは、薪を割ること。アラスカへ旅に出ること。亡くなった子どもたちの部屋にあった植物の種を蒔くこと。燃えゆく家を見つめること。庭に訪れた馬たちがそれを象徴しているのだろう。 しかし、それだけのことなのか? 音楽を聴きながらずっと考えていた。聴いていた音楽は「Queens of the Stone Age」のアルバム。そうしたら思考がまとまってきて見えてきたものがあった。 破壊と修復。破壊し、喪失し、失敗から学び再構築していく。もちろん一度の失敗で再起不能に陥ることもあるだろう。でも一度それを経験すると再生できたものが壊れるのを恐れるようになる。最初からそのやり方では壊れるとわかっていたとしても、その時はただ目の前の現実から逃げることを優先してしまう。"そういうものだ" 壊してしまっても修復できるものはある。けれど、関係性、とくに人との関係はそう簡単なものではない。やはりそこには精神的なな"心"と"記憶"があるからであり、いったん壊してしまうと、二度と元に戻らないといった修復不可能になる恐れもある。 この感情が自分の中ではもはや"あたりまえ"になりすぎてしまったのだろうか? 「そんなこと言わなくても分かるでしょ」的なものになってしまったのか? 経験を重ねるうちに、それが当たり前になり、呼吸のように意識すら向かなくなってしまったのか? あるいは自分の中でこの感情そのものが欠落しているのか? "あたりまえ"を見直す機会にはなった。
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ラストの一行の、ふと醒める感じ。 自由律詩のような。 我々は時代の波に振り回されずに一歩一歩自分の道を進んでいかなければならない。 例え取るに足らないようなものに見えるささやかなのであっても、それはしっかりと誠実に守られねばならない。 村上春樹
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カーヴァー没後に発表された未発表短編集。著者が没にしたものなのでそこまで洗練はされていない。著者の死後に未発表の作品を読めるのは読者としては喜ばしいが、作者は草葉の陰でなにをおもうのかといつもおもってしまう。
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