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タンゴステップ(上) 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2008/05/23 |
JAN | 9784488209087 |
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タンゴステップ(上)
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タンゴステップ(上)
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商品レビュー
3.9
15件のお客様レビュー
「恐怖」は「善良さ」に包まれて隠されているが、決して無くなりはしないし中心から動くこともない 間違えた! ヴァランダーシリーズだと思ってたら違ってた! 寄り道してる暇などないのに! でも今のところ間違えて良かった!(良かったんかい) これ間違いなく面白いやーつ それにしても...
「恐怖」は「善良さ」に包まれて隠されているが、決して無くなりはしないし中心から動くこともない 間違えた! ヴァランダーシリーズだと思ってたら違ってた! 寄り道してる暇などないのに! でも今のところ間違えて良かった!(良かったんかい) これ間違いなく面白いやーつ それにしても「ナチ」よ「ナチズム」よ いまだにこれが地上で最も正しいことだと信じている人が存在していることに驚く いやあっち側からしたら驚くことに驚いてるのかもしらんけど 四海兄弟(しかいけいてい)!
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上下一括感想 下巻で 孤独、秘密、理由のない不安。 人が刻むタンゴの足音がそこに被る。 まさにヘニング・マンケルが作る物語の香りが漂う。
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ヴァランダー刑事のシリーズではなく単発のミステリ(ひとりだけ『ピラミッド』に収録されていた若い頃の作品に出てきた消防隊員で共通の登場人物が居ました)。犯人のモノローグと警察側の捜査が交差しながら話が展開するのですが、今回はその追われる犯人と追う警察という二極の対立構造に、中盤にな...
ヴァランダー刑事のシリーズではなく単発のミステリ(ひとりだけ『ピラミッド』に収録されていた若い頃の作品に出てきた消防隊員で共通の登場人物が居ました)。犯人のモノローグと警察側の捜査が交差しながら話が展開するのですが、今回はその追われる犯人と追う警察という二極の対立構造に、中盤になってもう一極謎めいた軸が現れてきて、そこから話は単なる個人的な怨恨という動機だけでなく、歴史と社会に根深くはびこる偏見と差別と政治的見解という大きな問題の海原に漕ぎ出すような感じになってゆきました。警察側の設定も、30代で舌にがんが見つかり化学療法を始めるために病気療養中のステファン・リンドマン刑事が、病と死への恐れと未知なる闘病生活に自分を見失いかけ、寄り添おうとする恋人の気持ちさえ煩わしく感じられ、そういう自分のつらい現実から逃避するように元の同僚で先輩刑事の殺人事件の謎の解明にのめり込む(しかも他所の管轄地域で)という、ひねりのあるもので、病気や死を自分にも起こりうることだと実感していない30代でがんにかかり動揺しているとはいえ、主人公ステファンのいじけ具合や迷走や先走り具合はかなりのものでしたが、事件が起こり客員捜査員のように参加した地域の警察の人々の素朴で率直で気のいい人たちにいい具合に受け入れられて、それなりに活躍もしつつ襲われて死にそうな目に遭ったりもしながら、がんの発見と事件捜査(をきっかけとした過去の思い出の再構築)をきっかけに生まれ変わって恋人と自分の仕事場に戻っていく、という、再生の物語になっていて、良かったです。本編が終わった時点でひとつだけ不満なことがあったのですが、エピローグを読んだらその不満点もすっきりと解消されて、読後感もすっきりしました。面白かったです。
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