タンゴステップ(上) の商品レビュー
「恐怖」は「善良さ」に包まれて隠されているが、決して無くなりはしないし中心から動くこともない 間違えた! ヴァランダーシリーズだと思ってたら違ってた! 寄り道してる暇などないのに! でも今のところ間違えて良かった!(良かったんかい) これ間違いなく面白いやーつ それにしても...
「恐怖」は「善良さ」に包まれて隠されているが、決して無くなりはしないし中心から動くこともない 間違えた! ヴァランダーシリーズだと思ってたら違ってた! 寄り道してる暇などないのに! でも今のところ間違えて良かった!(良かったんかい) これ間違いなく面白いやーつ それにしても「ナチ」よ「ナチズム」よ いまだにこれが地上で最も正しいことだと信じている人が存在していることに驚く いやあっち側からしたら驚くことに驚いてるのかもしらんけど 四海兄弟(しかいけいてい)!
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上下一括感想 下巻で 孤独、秘密、理由のない不安。 人が刻むタンゴの足音がそこに被る。 まさにヘニング・マンケルが作る物語の香りが漂う。
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ヴァランダー刑事のシリーズではなく単発のミステリ(ひとりだけ『ピラミッド』に収録されていた若い頃の作品に出てきた消防隊員で共通の登場人物が居ました)。犯人のモノローグと警察側の捜査が交差しながら話が展開するのですが、今回はその追われる犯人と追う警察という二極の対立構造に、中盤にな...
ヴァランダー刑事のシリーズではなく単発のミステリ(ひとりだけ『ピラミッド』に収録されていた若い頃の作品に出てきた消防隊員で共通の登場人物が居ました)。犯人のモノローグと警察側の捜査が交差しながら話が展開するのですが、今回はその追われる犯人と追う警察という二極の対立構造に、中盤になってもう一極謎めいた軸が現れてきて、そこから話は単なる個人的な怨恨という動機だけでなく、歴史と社会に根深くはびこる偏見と差別と政治的見解という大きな問題の海原に漕ぎ出すような感じになってゆきました。警察側の設定も、30代で舌にがんが見つかり化学療法を始めるために病気療養中のステファン・リンドマン刑事が、病と死への恐れと未知なる闘病生活に自分を見失いかけ、寄り添おうとする恋人の気持ちさえ煩わしく感じられ、そういう自分のつらい現実から逃避するように元の同僚で先輩刑事の殺人事件の謎の解明にのめり込む(しかも他所の管轄地域で)という、ひねりのあるもので、病気や死を自分にも起こりうることだと実感していない30代でがんにかかり動揺しているとはいえ、主人公ステファンのいじけ具合や迷走や先走り具合はかなりのものでしたが、事件が起こり客員捜査員のように参加した地域の警察の人々の素朴で率直で気のいい人たちにいい具合に受け入れられて、それなりに活躍もしつつ襲われて死にそうな目に遭ったりもしながら、がんの発見と事件捜査(をきっかけとした過去の思い出の再構築)をきっかけに生まれ変わって恋人と自分の仕事場に戻っていく、という、再生の物語になっていて、良かったです。本編が終わった時点でひとつだけ不満なことがあったのですが、エピローグを読んだらその不満点もすっきりと解消されて、読後感もすっきりしました。面白かったです。
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スウェーデンの小説である。今まで北欧の小説というのは読んだことがなかったけれども、今回の小説は読みやすく面白い。上巻なので結末は下巻になるだろうが、こうゆういろいろな本を紹介してくれるネットのありがたさをつくづく感じる。
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北欧ミステリの傑作。とにかく出来が素晴らしい。 地名、人名とか日本人には馴染みない部分もあるけど、設定もお話の進め方も素晴らしくて、読みやすいし、謎の設定も無理がなくて、楽しめる。 事件自体は、かなり生臭いんだけど、読むのが嫌になるほどではない。
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ヴァランダーのシリーズだとばかり思っていたので読み始めて少しガッカリ でも読み始めるとやっぱり面白い スウェーデンのナチスについての話は興味深い やはりソ連が近かった国だからだろうか 途中、他の本を読んでいたのでこの上巻を読み終わるのに時間がかかってしまったが、すぐに下巻に入ろう...
ヴァランダーのシリーズだとばかり思っていたので読み始めて少しガッカリ でも読み始めるとやっぱり面白い スウェーデンのナチスについての話は興味深い やはりソ連が近かった国だからだろうか 途中、他の本を読んでいたのでこの上巻を読み終わるのに時間がかかってしまったが、すぐに下巻に入ろう どう決着が付くのか楽しみだ
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またもやナチ文学。登場するナチ信奉者の悪びれなさに呆気に取られた。これが現代ヨーロッパの現実なのか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
クルト・ヴァランダー警部シリーズと同じ著者なので。 こんなにもつかみどころのない主人公が、かつていただろうか。 まがりなりにも警官であり、 時折、素晴らしい観察力と記憶力、そしてやけくそとも言える行動力で、 事件解決に導いているのは間違いないのだが。 やけくそというよりも、ガン宣告からの現実逃避か。 昔、指導されことはあるものの、 それほど親しくもない元警官の殺人事件に、 流されるように関わっていく。 事件解決への情熱や執念は感じられない。 (下巻へ続く)
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ヴランダーシリーズ、一応読み終えてしまったので。ヘニング・マンケルの淡々とした、骨太のそれでいて、ちょっと情けないヒーロー像にまた接したくて。 謎が深まり、登場人物に感情移入しながらのめり込み、あっという間に読了。
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ガンを宣告された主人公が、かつての同僚だった元警察官の死の謎に迫る。といったところでしょうか。 何だかんだと自分の病気に直視せず、よその事件に首を突っ込むのはどうかと(しかしこれをやらないと話がすすまない)。犯罪すれすれの事やったり、恋人に冷たくしたり、この主人公はいつも言い訳ば...
ガンを宣告された主人公が、かつての同僚だった元警察官の死の謎に迫る。といったところでしょうか。 何だかんだと自分の病気に直視せず、よその事件に首を突っ込むのはどうかと(しかしこれをやらないと話がすすまない)。犯罪すれすれの事やったり、恋人に冷たくしたり、この主人公はいつも言い訳ばっかりであんまり好きになれないなあ。
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