商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2008/05/19 |
JAN | 9784087462944 |
- 書籍
- 文庫
蒲公英草紙
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蒲公英草紙
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商品レビュー
3.9
315件のお客様レビュー
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恩田陸氏による常野物語シリーズ第二巻。本シリーズでは、常野と呼ばれる特殊能力を持つ一族の活躍や生き様が描かれます。 ・・・ 時は新世紀(20世紀…1900年)初頭。とある田舎の村で周囲を取り仕切る槙村家。その槙村家にいる末娘聡子様にお仕えすることになった、中島医師の娘の峰子。この峰子が老いたときに在りし日を回想する形式で、槙村家で起こった超常現象と悲劇について描いたもの。 ・・・ 常野という特殊能力をもつ方々が出てくるので、まあ超常現象系の事件がクライマックス。 ただね、何ていうんだろう、峰子の聡子様へ女子高的憧れやその聡子様の恋心、槙村家の屋敷に集う風変りな方々の描写など、峰子の青春の一ページを切り取ったかのような描写が太宗を占める印象。 割と淡々と進んでいき、クライマックスが過ぎると途端に現代に戻るのは、まるであり得ない夢を見ていて突然目が覚めたかのようでもありました。 あっさりとしていますが、ホントそんな感じ。まあ青春小説ですね。 ・・・ ということで恩田氏の常野物語第二弾でした。 本作は超常系<青春系みたいな感じで、少し肩透かしを食らった印象。個人的には派手に超能力かましてほしかったかな。 第一弾・第二弾と読んだので第三弾もいずれ読みたいと思います。
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なんて、美しい物語だろう。20世紀初頭、日本の農村の、1幕。 1人の少女、峰子の、お屋敷のお嬢様聡子様と過ごした限りある、暖かい日々。 近代化が始まった日本が、その後どんな道をたどったか。それは歴史のとおり。 最後の数ページ、胸が引き裂かれる思いだった。 日本は元々持ち合わせてい...
なんて、美しい物語だろう。20世紀初頭、日本の農村の、1幕。 1人の少女、峰子の、お屋敷のお嬢様聡子様と過ごした限りある、暖かい日々。 近代化が始まった日本が、その後どんな道をたどったか。それは歴史のとおり。 最後の数ページ、胸が引き裂かれる思いだった。 日本は元々持ち合わせていた美しさも失って、どこへ向かっていくんだろう。 常野物語2作目として、この作品を見たとき。 1作目で続きが気になるなぁと思っていた、「しまう」者たちの役割が明確に描かれていて、満足しました。
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最後の転落からの転落がものすごい。 いつも新しい時代の幕開けは 様々な希望や志を持ってた人たちが いた訳だけど、終戦した日はどんな気持ちに なったのだろう、峰子みたいに思った人が 沢山いたんだろうな。 現代で言うと、バブルを経験した人が リーマンショックも経験したり今の 円安の物価高で打撃受けてる人みたいな感じかな。 常野の人たちが居たら私も聞いてみたい。 日本これから大丈夫か?って。
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