商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1982/12/20 |
JAN | 9784061456778 |
- 書籍
- 新書
ユングの心理学
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ユングの心理学
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商品レビュー
3.7
19件のお客様レビュー
・『フロイト―その思想と生涯』『カントの人間学』に続き、人となりを知ることができる本を読みました。並行して読んでいた榎本博明さんの『中高年がキレる理由』にも、秋山さと子さんの言葉が引用されていました。 ユングは人間の態度を外向型、内向型に類別し、心理的機能を合理的なものと非合...
・『フロイト―その思想と生涯』『カントの人間学』に続き、人となりを知ることができる本を読みました。並行して読んでいた榎本博明さんの『中高年がキレる理由』にも、秋山さと子さんの言葉が引用されていました。 ユングは人間の態度を外向型、内向型に類別し、心理的機能を合理的なものと非合理的なものという対概念で考え、さらに合理的な心のはたらきとして思考と感情を対として考え、非合理的な心のはたらきを直感と感覚とに分けた。 外交思考型の人は、事実に即して答えを出す人であり、外交的感情の発達内向思考型の人は、自分の中に沈潜して論理的な考えをもて遊ぶ。 私は、事実に即して答えを出そうと努力しているものの、その実は、現実のものごとに対する興味はなく、独自の情景を心の中に描き、自分の感覚と遊ぶことに巧みなタイプだと考えられる。 成長するということは、自分自身を客観的に見る視点を持つことで、置かれている環境の中で、長所を伸ばして活用するとともに、短所を補うことができるようになる、ということだと思うのですが、ユングの類別を使うと掴みやすくなると考えます。 フロイトにしても、カントにしても、ユングにしても、ちょっと変わった人だったみたいですね。そのような人たちが、こうして時代を越えて語り継がれる存在になった経緯が不思議ですが、脳から分泌される化学物質の分析などがない時代に、観察から概念を作り上げた実績は凄いと思います。
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ユングとその思想についてわかりやすく解説している入門書です。おおむねユングの生涯にそって説明がおこなわれており、「元型」や「ペルソナ」の概念については多少立ち入った解説がなされています。 ユングの生涯と思想との有機的なつながりに重点を置いた説明になっており、入門書としての役割は...
ユングとその思想についてわかりやすく解説している入門書です。おおむねユングの生涯にそって説明がおこなわれており、「元型」や「ペルソナ」の概念については多少立ち入った解説がなされています。 ユングの生涯と思想との有機的なつながりに重点を置いた説明になっており、入門書としての役割は十分に果たしているように思います。
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(薄暗い霧の立ち込める道を、ろうそくの灯を守りながら歩いていく、そうすると後ろに巨大な入道が立ちはだかっていた、という夢をユングが見た) これは、ユングが大学に入ろうとしていた頃に見た夢である。 (略)後ろから迫ってきた大入道が、実は手に持っていた灯のために、背後の霧の中に映...
(薄暗い霧の立ち込める道を、ろうそくの灯を守りながら歩いていく、そうすると後ろに巨大な入道が立ちはだかっていた、という夢をユングが見た) これは、ユングが大学に入ろうとしていた頃に見た夢である。 (略)後ろから迫ってきた大入道が、実は手に持っていた灯のために、背後の霧の中に映し出された自身の影だったtことに気づいた。そして、両手でかばっていた小さな灯こそ、(略)自分自身を照らし出す意識の光であって、彼の唯一の大切な宝であることを悟った。 なににもまして(ユングとフロイトの)ふたりの相違点は、フロイトによる父性を中心にした理論と、ユングによる母性の強調ということがあげられるだろう。
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