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小説日本芸譚 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2008/04/25 |
| JAN | 9784101109015 |
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小説日本芸譚
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商品レビュー
4.1
12件のお客様レビュー
松本清張というと、私にとってはミステリー作家のイメージが強い。本書は短編歴史小説で、10編からなる。 運慶、世阿弥、千利休、雪舟、古田織部、岩佐又兵衛、小堀遠州、光悦、写楽、止利仏師 名前は知っている、名前すら知らない、10名の芸術家の内面が色濃く描かれていて、とても興味深い...
松本清張というと、私にとってはミステリー作家のイメージが強い。本書は短編歴史小説で、10編からなる。 運慶、世阿弥、千利休、雪舟、古田織部、岩佐又兵衛、小堀遠州、光悦、写楽、止利仏師 名前は知っている、名前すら知らない、10名の芸術家の内面が色濃く描かれていて、とても興味深い。芸術への飽くなき探究心と、それに伴う心の葛藤が実によく描かれている。 中でも印象に残るのは、千利休と光悦の話。千利休と豊臣秀吉の対立場面は、恐ろしかった。 俵屋宗達よる下絵の施された料紙に、本阿弥光悦が古人の和歌を書いた「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」。今まで写真を見て、“素敵だなあ”“出来上がった絵に文字を書くのは、緊張するだろうなあ”“2人で協力して仕上げるのは大変だろうなあ”と思っていた。そして、2人がタッグを組んだ作品に好感を持っていた。しかし、この小説を読むとこれまでの感覚が覆されて驚いた。 これこそ、小説を読む醍醐味!また、本書を読みたくなると思う。
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数々の日本史に残る芸術家に関する短編小説。 何を成し遂げたか、というよりも、人間性に迫っていくところが面白い。 もちろん、具体的なところは、想像でしかないわけだが、それをうまく作り込んでいる。 例えば、一流の芸術家だとしても、世代交代というものに思い悩むことがあるだろうし、素晴...
数々の日本史に残る芸術家に関する短編小説。 何を成し遂げたか、というよりも、人間性に迫っていくところが面白い。 もちろん、具体的なところは、想像でしかないわけだが、それをうまく作り込んでいる。 例えば、一流の芸術家だとしても、世代交代というものに思い悩むことがあるだろうし、素晴らしい芸術家ほど、精神的に脆弱であり、二重人格であるかもしれない。 また、ここで取り上げられる芸術家は、歴史上は、表面的には取り上げられる機会が少ないのかもしれないが、例えば、茶道家などは、政治とも深く関係があったわけで、そのような史実を学ぶ上でも有益なヒントを与えてくれる。 ただ、どうしても短編小説なので、ここから、個々人のことを更に深掘りしていく動きが良いのだと思った。 以下抜粋~ ・秀吉は信長になろうとしているのだ。これまでの秀吉のやり方を観ていると、戦争でも、部下の操縦でも、みんな信長の真似であった。信長の模倣において、利休を捉えているとしか思えなかった。 なるほど、秀吉は数奇者として異常に熱心である。が、それは何か的が外れていた。美への直感というものが無かった。(千利休) ・これだった。今まで概念的な知識でしかなかった宗元画の山水が、この眼で実地に見て具象的に実体を把握したことである。内面の充実がそこにある。 (雪舟) ・そのころ、織部は切支丹にひどく牽かれていた。彼の妹は、高山右近の妻だった。 織部は南蛮器物に施された意匠に驚嘆した。色彩は強烈で明るかった。 (古田綾部) ・利休は、町人の茶に我執して自滅した。おれは茶人と同時に武人だった。すると、おれは武人であったが故に、その側のために自滅したのだな、と彼はぼんやりと思った。 (古田織部) ・政一はもっと多芸であった。建築、造庭、書、生花、和歌といった風である。(小堀遠州) ・利休の茶道は、要するに町人茶道であった。 戦国争乱で京都の貴族が逃亡してきて、この地に茶道がひろまったといわれる。 が、利休の「わび」は町人の芸術であった。前の時代の無常観とはちがう。 禅学的な教養をもつ武士階級の感情には当然に反撥があった。利休の死滅後、三万五千石の大名古田織部によって利休の茶道は変改させられる結果になった。 (小堀遠州) ・なぜ蘇我氏が帰化人に人気があったかというと、仏教信奉の問題にかかる。(止利仏師)
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「抽象には何かがあるかも知れないが、それを感じ取るまでには時間と忍耐を要する。写実は瞬時の躊躇なく直截に訴える。それが見事な出来であればあるほど、素朴な感嘆を与える。作家の精神が、民衆の距離のない感動に融け合うのだ。もともと信仰の本質は感動ではないか。」(『運慶』より)
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