商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2008/04/28 |
JAN | 9784560031827 |
- 書籍
- 書籍
イスラームから考える
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
イスラームから考える
¥2,200
在庫なし
商品レビュー
4.8
7件のお客様レビュー
大変おもしろかった。情報は10年ほど古く(2008年)、デンマークの新聞に、ムハンマドがテロリストとして描かれた漫画が掲載された事件など、ああ、あったなぁと思い出す。そのころのわたしはイスラムに興味が薄かったので、今になって何が問題であったかを理解した。 興味深い箇所はたくさんあ...
大変おもしろかった。情報は10年ほど古く(2008年)、デンマークの新聞に、ムハンマドがテロリストとして描かれた漫画が掲載された事件など、ああ、あったなぁと思い出す。そのころのわたしはイスラムに興味が薄かったので、今になって何が問題であったかを理解した。 興味深い箇所はたくさんあったけど、一か所だけ引用。「原理主義」について触れられた章から。 P107 「もしあなたがたが私のものとされる言葉を聞き、しかしあなたがたの心がそれを否定し、あなたがたの感情と感覚がそれを嫌い、あなたがたから遠い(受け入れがたい)と感じられるものがあれば、私はそれからさらに遠い(無関係だ、私の言葉ではない)」 ここで注目すべきなのは、たとえ「これがムハンマドの言葉だ」と言われても、それを無批判に信じるのではなく、自らの「心」に耳を傾けなさいと指示していることだ。「心」を重視するというこの姿勢、そして「私は難しくするためではなく易しくするために、恐れや嫌悪ではなくよき知らせを広めるために使わされた」という彼の言葉を合わせれば、ひたすら人々の生活に制約を課すことに終始する厳格主義者や過激主義者を「原理主義」と呼ぶのは、短絡的と言わざるをえない。イスラム教徒が「原理主義」という言葉を嫌うのは、そのためである。 ----- 装丁がめちゃ素敵。トプカプ宮殿ハレムの壁装飾(トルコ・トプカプ宮殿博物館蔵)をもとに作成、とのこと。
Posted by
2017.11.11市立図書館 九月に出た梨木香歩との往復書簡の本を読んで興味を持った本。イスラームというとつい身構えてしまうが、案に相違して慎重ながら肩肘張らない読みやすい文章で日本とアラブの懸け橋となる立ち位置にいる筆者(出版時40歳前)が日頃感じている違和感や戸惑いを説明し...
2017.11.11市立図書館 九月に出た梨木香歩との往復書簡の本を読んで興味を持った本。イスラームというとつい身構えてしまうが、案に相違して慎重ながら肩肘張らない読みやすい文章で日本とアラブの懸け橋となる立ち位置にいる筆者(出版時40歳前)が日頃感じている違和感や戸惑いを説明している。それはあとがきに述べられているとおり、「イスラームが絡む事件はどうしてもイスラーム問題として捉えられがちですが、それらは多くの場合、実はイスラーム云々以前の問題」なのだと、人と人として話し考えたいのだという思いの伝わってくる本だった。 2017.12.16市立図書館(再) 冬休みにもう一度ゆっくり読むべく。
Posted by
『ベールがなんだっていうの?』の章は、読んでいて清々しかった。エジプト人女優・ハナーン・トゥルクを始め、「解放」の意思を持ってヒジャーブを着る女性の格好良さ! 『愛国心を育成するということ』には、ひたすら納得。どんなに良いものでも、それを愛することを強要されたくはないし、された...
『ベールがなんだっていうの?』の章は、読んでいて清々しかった。エジプト人女優・ハナーン・トゥルクを始め、「解放」の意思を持ってヒジャーブを着る女性の格好良さ! 『愛国心を育成するということ』には、ひたすら納得。どんなに良いものでも、それを愛することを強要されたくはないし、されたところで愛することはできない。学校の授業では、世界中にある良いものを、ただ「紹介」してくれれば良い、そこから選ばせてくれたら良い、と思う。 アラビア語のコーランの響きにくらくらした。 装丁も綺麗。
Posted by