イスラームから考える の商品レビュー
大変おもしろかった。情報は10年ほど古く(2008年)、デンマークの新聞に、ムハンマドがテロリストとして描かれた漫画が掲載された事件など、ああ、あったなぁと思い出す。そのころのわたしはイスラムに興味が薄かったので、今になって何が問題であったかを理解した。 興味深い箇所はたくさんあ...
大変おもしろかった。情報は10年ほど古く(2008年)、デンマークの新聞に、ムハンマドがテロリストとして描かれた漫画が掲載された事件など、ああ、あったなぁと思い出す。そのころのわたしはイスラムに興味が薄かったので、今になって何が問題であったかを理解した。 興味深い箇所はたくさんあったけど、一か所だけ引用。「原理主義」について触れられた章から。 P107 「もしあなたがたが私のものとされる言葉を聞き、しかしあなたがたの心がそれを否定し、あなたがたの感情と感覚がそれを嫌い、あなたがたから遠い(受け入れがたい)と感じられるものがあれば、私はそれからさらに遠い(無関係だ、私の言葉ではない)」 ここで注目すべきなのは、たとえ「これがムハンマドの言葉だ」と言われても、それを無批判に信じるのではなく、自らの「心」に耳を傾けなさいと指示していることだ。「心」を重視するというこの姿勢、そして「私は難しくするためではなく易しくするために、恐れや嫌悪ではなくよき知らせを広めるために使わされた」という彼の言葉を合わせれば、ひたすら人々の生活に制約を課すことに終始する厳格主義者や過激主義者を「原理主義」と呼ぶのは、短絡的と言わざるをえない。イスラム教徒が「原理主義」という言葉を嫌うのは、そのためである。 ----- 装丁がめちゃ素敵。トプカプ宮殿ハレムの壁装飾(トルコ・トプカプ宮殿博物館蔵)をもとに作成、とのこと。
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2017.11.11市立図書館 九月に出た梨木香歩との往復書簡の本を読んで興味を持った本。イスラームというとつい身構えてしまうが、案に相違して慎重ながら肩肘張らない読みやすい文章で日本とアラブの懸け橋となる立ち位置にいる筆者(出版時40歳前)が日頃感じている違和感や戸惑いを説明し...
2017.11.11市立図書館 九月に出た梨木香歩との往復書簡の本を読んで興味を持った本。イスラームというとつい身構えてしまうが、案に相違して慎重ながら肩肘張らない読みやすい文章で日本とアラブの懸け橋となる立ち位置にいる筆者(出版時40歳前)が日頃感じている違和感や戸惑いを説明している。それはあとがきに述べられているとおり、「イスラームが絡む事件はどうしてもイスラーム問題として捉えられがちですが、それらは多くの場合、実はイスラーム云々以前の問題」なのだと、人と人として話し考えたいのだという思いの伝わってくる本だった。 2017.12.16市立図書館(再) 冬休みにもう一度ゆっくり読むべく。
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『ベールがなんだっていうの?』の章は、読んでいて清々しかった。エジプト人女優・ハナーン・トゥルクを始め、「解放」の意思を持ってヒジャーブを着る女性の格好良さ! 『愛国心を育成するということ』には、ひたすら納得。どんなに良いものでも、それを愛することを強要されたくはないし、された...
『ベールがなんだっていうの?』の章は、読んでいて清々しかった。エジプト人女優・ハナーン・トゥルクを始め、「解放」の意思を持ってヒジャーブを着る女性の格好良さ! 『愛国心を育成するということ』には、ひたすら納得。どんなに良いものでも、それを愛することを強要されたくはないし、されたところで愛することはできない。学校の授業では、世界中にある良いものを、ただ「紹介」してくれれば良い、そこから選ばせてくれたら良い、と思う。 アラビア語のコーランの響きにくらくらした。 装丁も綺麗。
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師岡さんアラブと日本の文化を知る人間としていろんなこと書いてる。イスラームを内側から知ってる人間が自分にわかる言葉で書いてくれててありがたい。
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キレイな装丁に惹かれて手に取った本。 (最近、そんな感じで手に取る本が多いなー) イスラム。イスラーム? 私はまだまだイスラムに対する理解が深まってないなーと 思った。 メディアによって植えつけられているイスラムだったり、 アラブの国のイメージとはまったく違う印象を1冊を通し...
キレイな装丁に惹かれて手に取った本。 (最近、そんな感じで手に取る本が多いなー) イスラム。イスラーム? 私はまだまだイスラムに対する理解が深まってないなーと 思った。 メディアによって植えつけられているイスラムだったり、 アラブの国のイメージとはまったく違う印象を1冊を通して 実感した。 あたしはアラブの国だからって、蔑視することはないけど (中国に対してはあるかもしれない…) 当たり前だけど、アラブの国の人々だって 自由にほんとうに、自由に生きているんだよね。 あるルールをきっちり守るか守らないかっていうだけなのに、 厳しい戒律だから~だって言いくるめ?られちゃう、 そういうイメージを植えつけるメディアやある意味日本のイスラムに対する教育のあり方について考えさせられる。 ふーむ。まだまだこの分野は本を読むべき分野かもしれない! (こんなまとまりのない感想しかかけない…)
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イスラームについてほとんど何の知識もないという状態で「へー」と何度も思いながら読了。現代の「普通の」イスラム教徒であり、日本語とアラビア語と英語を解する著者なので、文化的背景の説明などがとてもわかりやすい。 「みんないろいろなところで苦労しているんだなー」ということが伝わってく...
イスラームについてほとんど何の知識もないという状態で「へー」と何度も思いながら読了。現代の「普通の」イスラム教徒であり、日本語とアラビア語と英語を解する著者なので、文化的背景の説明などがとてもわかりやすい。 「みんないろいろなところで苦労しているんだなー」ということが伝わってくる。こういう類の本は文庫や新書でもっと普及させた方がいいと思うのだけれど、採算的に難しいのでしょうか・・。
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◆・『青年よ、恋をせよ』⇒原則として禁じられているこいうこと では?(学生からの質問) ・イスラム原理主義についての誤解 ・物事に関与している人がその事について語っても、客観的な意 見であるとみなしてくれない ・ムスリム⇒度合いはそれぞれ。色んな人がいる。 ...
◆・『青年よ、恋をせよ』⇒原則として禁じられているこいうこと では?(学生からの質問) ・イスラム原理主義についての誤解 ・物事に関与している人がその事について語っても、客観的な意 見であるとみなしてくれない ・ムスリム⇒度合いはそれぞれ。色んな人がいる。 身構えられることが多い ・報道の偏り ◇信仰⇒神と自分
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